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導入事例

東京学芸大学附属小金井小学校

個に応じた学びを実現する手段として、ICTを活かす

個に応じた学びを実現する手段として、ICTを活かす

「インクルーシブ教育×ICT」で、全ての子供たちの学びを改善する

東京学芸大学附属小金井小学校(東京都小金井市 / 以下、附属小金井小学校)は、教員養成を主たる目的とした同大学の附属小学校です。「明るく思いやりのある子、強くたくましい子、深く考える子」を教育目標に掲げ、教育実習や教育研究の実験・実証などに重きを置いた教育に取り組んでいます。

また、大自然の中で行われる宿泊生活にも力を入れており、80年以上も続くこの活動は、同校の伝統的な学校行事として、特色のひとつにもなっています。


東京学芸大学附属小金井小学校
教諭 鈴木秀樹氏

そんな附属小金井小学校ですが、昨今はICTについても、活用が広がってきています。なかでも注目したいのは、鈴木秀樹教諭が取り組むインクルーシブ教育にICTを取り入れた実践です。

インクルーシブ教育とは、“障害のある子供だけでなく、すべての子供の多様なニーズに応える教育”のことをいいますが、昨今は、世界的に見ても関心が高まっており、日本でも各自治体や教育機関で取り組みが始まっています。

鈴木教諭はインクルーシブ教育を通して、困りごとのある子供たちの学習支援はもちろん、一人ひとりの特性や得意不得意を見極めて、「個に応じた学び」を実現する手段としてICTの活用をめざすというのです。


子供たちの“苦手”を教師が拾えたなら、子供と学びは変わる

そもそも、鈴木教諭がインクルーシブ教育にICTを取り入れたきっかけは何でしょうか。これについて同教諭は、学習障害を抱えていた一人の児童について話してくれました。

「クラスの中に、読みに困難を抱える児童がいて、読みあげアプリなどICTを活用した支援を始めました。国語が大嫌いな子でしたが、いろいろ続けていくうちに国語が好きになり、2年生の終わりには“国語をがんばりたい”と言ってくれるようになりました。

その時に、子供の苦手を教師が拾って、適切な支援を与えることができれば、子供は変わると思いました。ICTはその手段とひとつとして非常に有効であり、使えるものがいっぱいあると知りました」と鈴木教諭は話しています。

それ以来、学習障害を抱える子供たちだけでなく、すべての子供たちに対して、特性や得意不得意に合わせたICT活用を突き詰めたいと、鈴木教諭はインクルーシブ教育に活用を広げていきました。研究目的として、Lenovoの文教向け11.6型WindowsマルチモードPC「Lenovo 300e」を45台導入して一人1台環境を築き、学習者用デジタル教科書を活用したインクルーシブ教育などに挑戦し始めました。


「デジタル教科書の読み上げ機能をクラス全員で使用したときは驚きました。何人かの子供たちが、分からないところを何度も繰り返し、聞き直していたのです。

その姿を見て、今までの国語の授業では、誰かが読むのを聞くだけで終わってしまい、よく分からない部分を聞き直すことはやってこなかったことに気づきました。

ICTがあることで、読むのが苦手な子にとっても、本文の内容が理解できなかった子にとっても効果的な学びが実現できるではと手応えを感じました」と鈴木教諭は話しています。


ICTのメリットを活かして、「考える時間」を創出する授業をつくる

鈴木教諭が受け持つ5年生において、学習者用デジタル教科書を活用した国語の授業を紹介しましょう。

この授業では、「天気を予想する」という単元において、説明文を読み解く学習に学習者用デジタル教科書が使用されました。子供たちは最初、デジタル教科書の読み上げ機能を利用して、本文の音読を聞き、その内容を理解するところから始めます。

読み上げ機能の音声はとてもクリアで、聞いている子供たちにもスッと頭に入ってくるのか、皆、真剣に聞いていました。その後、学習者用デジタル教科書の「マイ黒板」という機能を使って、前時までの学習内容を振り返りました。


続いて、子供たちは本時のねらいである「突発的な天気の変化」と「局地的な天気の変化」について、それぞれの根拠となる事実を学習者用デジタル教科書から読み取り、それらをまとめる活動に取り組みました。学習者用デジタル教科書には、子供たちが本文や図表をマークするだけで簡単に切り取ることができる機能があり、切り取ったパーツも、「マイ黒板」に集めて内容を整理することができます。

その後、子供たちは自分の考えた根拠やまとめた内容について発表し合いました。鈴木教諭は、子供たちが発表する内容を聞きながら、黒板に映写された指導者用デジタル教科書にテンポ良くまとめていきます。

該当する文章とグラフを抜き取って並べたり、子供たちがまとめた「マイ黒板」の画面を電子黒板に映写したりしながら、多くの子供たちの意見を拾い上げていきました。

この授業で注目したい点は、学習者用デジタル教科書を使用することで、子供たちは自分の考えをノートに書いたり、板書を写したりと、書く作業が減ることです。

通常の場合は、説明文の内容を読み取る際も、自分の考えをノートにまとめたりしますが、学習者用デジタル教科書は、その作業が不要です。そのため、子供たちが書く作業に時間を取られず、考えることに集中できるのです。

鈴木教諭は、「読み書きを軽視しているわけではありません」といいます。この授業では、活動のねらいが“考えること”であったことから、読み書きの活動を学習者用デジタル教科書で軽減し、考えることに集中できる授業デザインを重視したというのです。


「きれいな字を書くことが目的であれば、他の時間で取り組めばいいと思います。子供たちに何の活動をさせたいのかを重視しながらICTを活用することで、授業中の困りごとを減らし、内容を充実させることができると考えています」と鈴木教諭は語ってくれました。

タブレットPCで日記の書く量が増えた。子供たちの感性に手応えも

鈴木教諭は、学習者用デジタル教科書のほかにも、マイクロソフトが提供するグループチャットツール「Teams」を学習に活かしています。たとえば、社会の授業では、「文化の担い手をまとめよう」をテーマに課題を与え、子供たちは調べた内容をパワーポイントやSway、エクセルなど自分の好きなツールを使ってまとめ、Teams上で提出するといいます。提出したファイルは、子供たち同士が見ることも可能で、互いにコメントを送り合ったりすることも可能です。

またタブレットPCの持ち帰りを希望する子供たちに対しては、Teamsを活用して日記を書く宿題も出していると話す鈴木教諭。驚くことに、子供たちはノートで日記を書くよりも、タブレットPCを使う方が書く量が増えるといいます。同教諭は「大人と同じように、子供たちにとってもICTを活用することで文章の訂正や構成が容易になります。そのためか、日記の書く量も増えましたし、内容についても、本当にいろいろ書いてくれるようになりました」と話しています。

鈴木教諭はほかにも、動画ベースの学習プラットフォーム「Flipgrid」を活用して、動画を用いたコミュニケーションに挑戦したり、同教諭が出張の際にはTeamsを用いて、外から教室にいる子供たちに課題を与えたりするなど、新たな学び方にも取り組んでいます。


鈴木教諭はこうしたICTの活用を振り返り、「授業の中で、自分が喋る時間がかなり減りました」と話しています。一人1台の端末と情報を共有できるプラットフォーム、それに加えて、授業のねらいが明確であれば、子供たちは学んだことを友達と共有したり、友達との違いに気づいたりして、学びを進めていくことができるというのです。その間、教師はつまずいている子供に寄り添い見ることができます。鈴木教諭もICTを活用するようになってから、その余裕ができたというのです。

さらには、「ICTを使うことで、子供たちの感性も出てきたと実感しています」と鈴木教諭。「たとえば美術館に行った時も、今までなら観るだけだったのが、ツールがあることで、後から伝えることを念頭において、絵を鑑賞する姿が見られました。絵も一生懸命に観るようになり、それによって発見をし始めたりしています」と語り、授業にとどまらないICTを使うメリットを感じているそうです。

このようなICT活用に、鈴木教諭は「Lenovo 300e」を活用していますが、そのメリットは何でしょうか。

「とにかく、頑丈なのがいいです。タブレットは子供たちが落とさないかどうか心配で、そこに気を取られてしまいました。実際に3日目で割れてしまったこともありますし。Lenovo 300eの場合は、子供たちが落としてしまっても頑丈なので壊れたことがありません。この丈夫なつくりは本当にありがたいですね」と鈴木教諭は話しています。

また同教諭は、360度回転する画面について、使ってみて初めて良い機能だと感じたようです。デジタル教科書に書き込んだり、友達と画面を見せ合ったりするときなど、子供たちはいろいろな姿勢でタブレットPCを使うため、自由に画面の角度を変えられる画面は便利だといいます。


子供たちに前を向いてほしいときは、画面をフラットにしてもらうという

「子供たちに前を向いてほしい時は、画面をフラットに倒すよう話していました。教師の話を聞く時に、子供たちから画面が見えると、どうしてもそちらを見てしまうのですが、フラットだと見えないですからね。画面を閉じてしまうと、立ち上げに時間がかかるので、フラットに倒せるのは意外にも重宝しました」(鈴木教諭)

ほかにも、同教諭がICT活用を広げていくうえで、Lenovo 300eには一通りの端子がついていたこともメリットでした。Lenovo 300eは、USB3.1 Type-C、USB 2.0、HDMIなどの端子を備えており、各種周辺機器との接続が可能です。鈴木教諭は「端子が使えるって、地味なメリットだと思われるかもしれませんが、本校の場合はICT環境といっても最新の設備が整っているわけではありません。有線でつなぐことも多く、日常的にICTを活用するには無視できないポイントです」と語ってくれた。

今後は、スカイプを活用した遠隔の交流授業などにも挑戦したいと話す鈴木教諭。子供たちがICTの力を借りることで、今まで出来なかったことを出来るようにし、「インクルーシブ教育×ICT」に関する学びの可能性を広げていきたいと語ってくれました。

東京学芸大学附属小金井小学校
教諭
鈴木 秀樹氏

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