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導入事例

学校法人ソニー学園 湘北短期大学

社会への実務に向けた“良き教材”「ThinkPad E590」で教育ICT環境のパフォーマンスと安定稼働を確保

導入について

実学主義の総合短期大学として教育現場でのICT活用に力を注ぐ

ソニーを創設した井深大ファウンダーから建学の精神を受け継ぎ、1974年に学校法人ソニー学園によって開設された湘北短期大学。「実技を通じて智識のみでなく、世の中を活きて行く、人を率いて行ける人柄を身につける教育」を展開するという方針のもと「総合ビジネス・情報学科」「生活プロデュース学科」「保育学科」の3学科を擁しています。学生数は約1,000名を数え、神奈川県下で最も多くの短大生が学ぶ総合短期大学として数多くの人材を社会に送り出しています。また、専門科目だけでなくリベラルアーツ科目、就業力育成科目、国際理解科目を学ぶプログラムを用意しています。


同学のICT環境も機能的です。全館に無線LAN環境が整備され、場所を問わない学習を可能にしているほか、学生証・教職員証にはソニーが開発した非接触ICカード技術FeliCaを採用し、講演・イベントの出欠確認や図書の貸し出し、休日の入館管理、教職員の在勤状況の確認などに使用されています。また、電子マネー(楽天Edy)によってキャンパス内はキャッシュレス化されています。

教育現場でのICTの活用にも積極的で、PCを使い社会での実務に根ざした演習を展開しているほか、PC教室で使用しているノートPCの学生への貸し出しにも対応しています。たとえば、同学では新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けて2020年度前期授業から遠隔授業を始動させましたが、その際にも、PCを持たない学生に対してPC教室用のノートPCを貸し出し、遠隔での学びを支援したといいます。ちなみに、同学では複数のPC教室が持ち、教室で使用するPCの総台数は400台強に上ります。遠隔学習用に学生に貸し出したノートPC数は270台に及んでいます。


PC教室のシステム刷新に伴い「ThinkPad E590」を導入

上述した同学のICT環境の構築・運用管理を一手に担っているのは情報システム部です。同センターでは2009年度から全学ネットワークシステムの高速化とサーバ環境の仮想化、メールシステムのクラウド化などを推進。2012年度からはPC教室の環境をVDI(Virtual Desktop Infrastructure:デスクトップ仮想化基盤)環境へと移行させ、学生たちによるアクティブラーニングやグループワークがしやすい教室へとリニューアルしました。

湘北短期大学 情報システム部 色川 雄樹氏

そのVDI環境とPCがリプレースのタイミングを迎えたことから、2018年からVDI環境を全面的に刷新し、併せてPC教室のPCリプレースを段階的に実施してきました。その総仕上げとして導入したのが、インテル® Core™ i5-8265U プロセッサーを搭載したレノボの15インチ ノートPC「Lenovo ThinkPad E590」だったと、情報システム部の色川氏は説明します。

このうち、VDI環境の刷新において同学が採用したのは、VDI製品ではなくパナソニック インフォメーションシステムズ株式会社(以下、パナソニックIS)が提供しているネットブート型シンクライアントシステム「OSV」です。一般的なVDIに比べて安価にシンクライアントの環境が構築でき、処理に端末(PC)側のリソースを活用するためパフォーマンスも高いという特長があります。


「2012年に導入したVDI環境はPCからのログインに相当の時間を要し、ログイン途中でOSが落ちてしまうことも間々あるなど、問題が多く、毎日のようにトラブルを発生させていました。そうした問題を抜本的に解決するための一手としてOSVを選び、その効果を最大限に引き出すための端末としてパフォーマンスに優れ、かつ信頼性が高く適正価格のノートPCを求めました。ThinkPad E590はそれらの要件をすべて満たしていたということです」(色川氏)。


ThinkPadへの不安が信頼へ

湘北短期大学がThinkPad E590の導入を決定したのは2019年11月のことです。導入台数は学生用・教卓用・予備機の合計47台で、2020年4月からのPC教室での運用開始を目指し、旧来PCからThinkPad E590へのリプレースを3月にスタートさせ1カ月をかけ入れ替えを行う予定でしたが、実際には2週間程度で作業が完了したといいます。

「ThinkPad E590は初期不良が1台もなく、OSVを使った動作テストでも目立った問題は発生しませんでした。そのため、リプレースは予想よりもはるかにスムーズでした」(色川氏)。

また、ThinkPad E590の運用開始から間もなくコロナ禍対策として遠隔授業が始まり、学生への貸し出しを行う必要に迫られました。

「貸し出しの際には、OSの入れ替えやソフトウェアの再設定を行う必要がありましたが、それらの作業も特にトラブルなくICTセンター側だけで対処できました。学生に貸し出したPCの中には少し荒い使われ方をして故障するケースもあるものですが、 ThinkPad E590についての故障報告は一件もなく、返却後もトラブルなく利用できています」と色川氏は語り、こうも続けます。


「実を言えば、私はThinkPadの信頼性に少し懐疑的だったのですが、実際に使用してみて、その認識が誤りであるとすぐに気づかされました。いまでは、ThinkPadの信頼性を高く評価しています」


ThinkPadは学生にとっての「良質な教材」

ThinkPad E590は、PC教室での利用においても良好なパフォーマンスを発揮し、ログインによるOSの不調や同時アクセスによるネットワークトラブル、複数アプリケーションの稼働に伴うレスポンスの低下などは一切ないといいます。

「OSVとThinkPad E590などで構成された環境のパフォーマンスと安定度は、旧来の環境とは段違いです。旧来の環境ではPC教室で授業があるたびにトラブル発生に備えなければならない状態でしたが、いまではPC教室が使用されているかどうかさえも意識しなくなっています。また、ThinkPad E590については重い・動かないといったクレームも一切ありません」(色川氏)。

こうしたPCの高いパフォーマンスと安定した動作は、学生のPCに対するイメージを向上させる効果もあるとし、次のように話を締めくくります。


「今日の学生にとってPCは決して身近なICT機器ではありません。実際、当学のPC教室で初めてPCに触れる学生も多くいます。そうした学生たちがノートPCに抱くイメージが『重くて低速』ではなく『速くて安定している』であれば、社会に出てからノートPCの活用を求められても、それに抵抗感を抱くことはないはずです。

その意味でレノボのPCは、学生にとって『良質な教材』といえます。コロナ終息後も当学を含む多くの大学が、新しい学びのスタイルとして遠隔授業を続けることになると考えますが、そうなれば学生たちは自分専用のノートPCを持ち、より快適に授業を受けたいと考えるようになるでしょう。学生たちが、そうした自分のニーズをより手軽に満たせるような、一層コストパフォーマンスに優れた高品質のノートPCをレノボなら提供してくれると期待しています」


「学生がノートPCに抱くイメージが『重くて低速』ではなく『速くて安定している』に変化しました。レノボのThinkPadは学生にとって非常に『良い教材』といえます。」

学校法人ソニー学園 湘北短期大学
情報システム部
色川 雄樹氏



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