「大阪市立都島工業高等学校建築科」ケーススタディイメージ

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大阪市立都島工業高等学校建築科
設立: 明治40年
URL: www.ocec.ne.jp/hs/miyakojima/

3次元での設計、解析を統合して支える「ArchiCAD」

グラフィソフトの「ArchiCAD」は、建築設計者が建築設計者のために作ったシステムとして、世界中で高い評価を得ているBIMソフトである。BIMソフトでは、コンピューター上に建物の3次元モデルを作成し、そのモデルに基づいて建築設計や施工までのあらゆる工程で情報を活用することができ、干渉チェックや重量チェックなどの解析も行えることが利点だ。Build Liveは、BIMを活用する仮想コンペであり、BIMの認知度を上げることも主要な目的となっている。Build Liveでは、設計に使うBIMソフトは指定されていないが、今回の参加13チームの中で、「よんすけ」を含む10チームがArchiCADを使っていることからも、ArchiCADの人気の高さがよくわかる。なお、チーム「よんすけ」は、2012年9月に発売された最新バージョン「ArchiCAD 16」を使用している。ArchiCAD 16は、旧バージョンと比べて、より高機能かつ使いやすく進化しており、効率よく設計を進めることができたという。

高校生として初めて「Build Live CHIBA 2012」に参加
BIMを用いた本格的な建築設計に挑戦

大阪市立都島工業高等学校

大阪市立都島工業高等学校(以下、都工)は明治40年に設立された、長い歴史を誇る工業高校である。都工は現在、機械科や機械電気科など、全部で6つの学科を有しているが、今回、建築科の有志4名がチームを組み、「Build Live CHIBA 2012」(以下、BLC)に参加することになった。Build Liveは、BIM(Buliding Information Modeling)を用いた仮想の建築コンペであり、組織におけるBIMの認知度、理解度の向上やBIM運用による効果および課題の発見などを目的に開催されており、今回が5回目となる。Build Liveでは、制限時間の中で条件を満たす建築設計を行い、その設計データやパース図などを提出することが求められる。建築設計の実務者を対象とする実務クラスと、学生を対象とする学生クラスの2つのクラスがあり、課題が与えられてからの制限時間は、実務クラスは48時間、学生クラスは96時間となる。

教師の呼びかけに応えて4人の学生がチームを結成

Build Liveの課題自体は、実務クラスも学生クラスも同じであり、限られた時間の中で課題をこなすことは、かなり難しいチャレンジだ。そのため、これまで学生クラスの参加チームは、設計を専攻する大学生や大学院生のチームばかりで、高校生チームが参加するのは、今回の都工建築科チームが初めてとなる。チームの指導教諭を務める門脇裕之先生は、参加を決めた経緯を次のように語った。

門脇裕之 先生 と 宇都直人 先生

「本校では、正規の授業以外にものづくりコンテストなど外部の公募への参加を行っていますが、計画系のほうではそういった取り組みがなく、何か新しいことをできないかと考えていたときに、BLCを知りました。最初は、参加は難しいと思ったのですが、OBの方々がバックアップしてくれるということになり、そういう大会に参加させれば学生のスキルも上がると思い、参加を決めました」。門脇先生の呼びかけに応えて、4人の学生がBLCへの参加を決意し、都工建築科チーム「よんすけ」が誕生した。なお、チーム名は、製図で使う「三角スケール」への愛着とメンバー4名とをかけ合わせて「よんすけ」としたとのことだ。

準備期間はわずか2週間 土日に集中して取り組む

作業風景

チーム「よんすけ」がBLCへのエントリー申し込みを済ませたのは9月14日であり、本番の課題が発表される9月26日までわずか2週間しかなかった。チームメンバーは、1年生のときに、授業でArchiCADの古いバージョンに触れてはいるものの、本格的に設計を行うのはこれが初めてとなる。もちろん、平日は学校の正規の授業があるので、じっくり準備に取り組む時間はない。そこで、メンバーは土日に集まり、午後1時から夕方まで時間を決めて、集中して取り組むようにしたという。わからないことが出てきたら、質問をまとめておき、平日の午後6時くらいから集まってきてくれる同校OBの方々にサポートしてもらうという体制で、準備を進めてきた。

ArchiCADのチームワーク機能 活用して役割を分担

門脇裕之 先生 と 宇都直人 先生

チームを取材したのは、課題発表の翌日であり、メンバーがまさに課題に取り組んでいる最中であった。BIMソフトは、最初から3次元でモデリングすることが特徴であり、そこが利点でもある。「自分の頭の中に描いたものを、3Dモデルとして作って見られるというのが、とても面白いです」(チームキャプテンの平野彰君)。また、今回のようにチームで一つの課題に取り組むというのも、彼らにとっては初めての経験だ。ArchiCADのチームワーク機能を活用して、同時に4人で設計を進めていくという。取材に訪れたときは、土地の形に切り抜いた紙の上に、建物の大きさの目安となる紙を並べて、全体のコンセプトやそれぞれの建物の配置を検討している最中であった。その後、本格的な設計に入るという。

レノボの「ThinkStation E31」 導入で作業効率が大幅に向上

BLC出場にあたって、チームの大きな助けとなったのが、レノボの最新ワークステーション「ThinkStation E31/E31 SFF」である。これまで、学生が利用していたパソコンには、グラフィックスボードが搭載されておらず、ArchiCADで大規模なモデルを動かすには、やや性能不足であった。しかし、今回、メンバーが利用したThinkStation E31にはNVIDIA® Quadro® 2000が、ThinkStation E31 SFFにはNVIDIA® Quadro® 600が搭載されており、ArchiCADも非常に快適に動作する。「レノボのThinkStation E31は、描画速度が速く、動作も安定していて非常に快適です」(平野君)。指導教諭の門脇先生も、「今回、BLC参加を決めた理由の一つに、レノボのワークステーションが使えるようになったということもあります。以前のマシンとは、作業効率が全然違います」と語る。また、騒音が非常に小さいことも利点だ。「騒音がうるさいと気になって集中できませんが、ThinkStation E31は、とても静かなので、4人でもくもくと作業に取り組むことができ、気がついたら、1時間や2時間が経っていました」(平野君)。

制限時間内に課題の提出を完了 独創的な設計が高く評価される

その後、チーム「よんすけ」は、メンバーの奮闘により、96時間の制限時間内にすべての設計を完了させ、無事に課題の提出を行うことができた。そのパース図は、BLC公式Blogに公開されているが、背の低い円筒をずらしながら積み重ねた建物をはじめとするユニークな設計で注目を集めた。高校生が設計したとは思えない完成度であり、見事に目的を果たしたといえる。大学生や大学院生チームにも負けない結果を出したことは、「よんすけ」のメンバーにとって、大きな自信となるだろう。

チーム「よんすけ」の作品1
チーム「よんすけ」の作品2
チーム「よんすけ」はBLC2012においてBIM新人賞を受賞しました。
ThinkStation E30
Nvidia Quadro

ThnikStation E31/E31 SFF -BIMに最適なワークステーション-

E31は最新のインテル® Xeon® プロセッサーE3-1200番台を搭載したエントリーレベルのワークステーションです。充実のパフォーマンスと優れた信頼性を リーズナブルな価格で導入いただけます。

お勧めの理由

  • 設計オフィスに静かさをもたらす静音性
    冷却効果と静音性を両立させた設計により、人のささやきより静かな約24dB(待機時)を実現しました。
  • Quadro®グラフィックスで3Dも快適に操作
    NVIDIA® Quadro®グラフィックスによりBIMに要求される3Dでの表示、操作も高速で快適に行えます。
  • 省スペース筺体によりデスク上に置ける
    新たに追加されたE31 SFFモデルはタワー型と同等のスペックながら幅10cmの省スペースを実現しました。

ThinkStation E31/E31 SFF 推奨構成

OS Microsoft® Windows® 7 Professional (64bit)正規版
CPU インテル® Xeon® プロセッサー E3-1200番台
メモリー 8GB(最大32GBまで搭載可能)
ディスク 128GB/256GB SSDまたは500GB HDD
グラフィックス NVIDIA® Quadro® 600 (3Dエントリ)
または
NVIDIA® Quadro® 2000*(3Dプロフェッショナル)
モニター ThinkVision LT2452p Wide 24インチモニター
*Quadro 2000はE31(タワー型)に搭載可能です。

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