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特集

ThinkPad 選ばれる理由

ThinkPadと取り組む課題解決

サッカーではドイツ1部リーグのバイエルン・ミュンヘンや英プレミアリーグのマンチェスター・シティなどが採用。近年はスポーツをはじめ、インダストリー4.0や医療の分野にまで広く活用されるソフトウエアの開発を手がけるのが、1972年に創業したドイツのSAPだ。世界のソフトウエア業界の売上高ではマイクロソフト、オラクル、IBMに続いて世界第4位、企業の基幹システムであるERP(統合基幹業務システム)分野においてはトップシェアを誇る。

1992年に日本法人であるSAPジャパンが設立。2014年7月、生え抜きながら39歳の若さで代表取締役社長に就任したのが、福田譲だ。ERPにおける自社の哲学をスーツになぞらえてこう説明する。

「日本はいまだにオーダーメイドのスーツ屋へ行って両手を広げて“俺の体に合うスーツを作れ”と言う手作りのシステムが主流です。しかし、世界ではもうそんなことはしていない。吊るしのスーツを買って体に合わなかったら自分の体形が間違っていると。自分の体にぴったりとフィットしたものではなくて、むしろ自分を健康に保つためにITを活用する。そうしてビジネスのレベルをどんどん高めていくことを推し進めてきた」

PROFILE

SAPジャパン 代表取締役社長
福田 譲 氏

1975年千葉県生まれ。97年にSAPジャパンに入社しERPの導入による業務改革に従事。2002年には営業部長に就任、07年にバイスプレジデントを経て、14年7月に同社の代表取締役社長に就任した。

そして、この5年でSAPはERPを超える新事業を生み出した。それが冒頭のスポーツから医療までをカバーする、モバイル、クラウド、データ解析などを組み合わせて実現する顧客との協働イノベーション事業だ。同社では今、全社員が“デザイン思考”を学び、顧客と一体となって課題解決に取り組んでいる。ビッグデータやAIなどで何ができるのかという発想ではなく、「顧客の顧客」の視点を起点に、ビジネスのあり方を変革する。たとえば、イタリア最大の鉄道会社トレニタリアと議論を重ねた結果たどり着いた1つの施策は、データ解析に基づく車両点検を編み出した。

「これまではたとえば列車が1000km走行すればブレーキは交換と機械的にやってきた。まだブレーキが40%くらい残っているにもかかわらずです。それを車体に何百というセンサーを付けて、クラウドにデータを集め、ある電車の何両目のどの車輪のどのブレーキが今どうなっているかをリアルタイムでモニタリングできるようにした。ブレーキは減ったものだけ交換すればよくなった。車両保守プロセス全体の見直しで100億円を超えるコスト削減を実現しました。さらに運転手のカーブへの進入速度、ブレーキのかけ方がブレーキの残量にどう影響するかも見えてきた。安全で環境やコストに優しい、より良い運転のメカニズムまでも可視化できるようになったわけです」

トラックポイントを駆使しながら、ThinkPadに動画を映し出し、分かりやすくプレゼンテーションする。

1997年に入社以来、ずっとThinkPadを使い続けている。

「出張が多いのですが、これはとにかくタフで壊れない。ソフトケースに入れてなくて、そのままカバンに突っ込んでガシガシ使ってもデータが飛んだことなんて一度もありません。それにやっぱりトラックポイントですよね」

移動が多く、落ち着いて机に座っていられる時間はほとんどないという。したがってパソコンは常にオンの状態で、移動時間にメールをさばいていく。

あらためて福田はThinkPadの魅力をこんなふうに話した。

「何ていうんでしょうね、使う人の効率やシーンを考えてデザインされている気がするんですよね」

それはまさにデザイン思考と言えるものだ。(敬称略)


福田氏は入社以来、5台のThinkPadを使い続けてきた。現在、使用しているのがインテル® Core™ i5プロセッサー搭載のX1 Carbonだ。「タフさはもちろんだけど、このモデルになって電池の持ちが良くなったのもいい」と話す。一度、他メーカーのパソコンにも触れてみたが、マウス操作がままならず退散したという。そして「集中しすぎると、時々人差し指が凝るんです。トラックポイントの使いすぎで」と笑った。

(文:藤野 太一/写真:栗原 克己)

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