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特集

経営課題解決シンポジウム レポート

幅広いIT-BCPニーズに応えるレノボのハイパーコンバージド・システム

レノボ・ジャパン株式会社
データセンター・ソリューション事業本部 ビジネス開発本部 本部長
星 雅貴 氏

次世代のITインフラと評されるハイパーコンバージド・システムは、国内外において急速に普及しつつあります。Nutanixをインテル® Xeon® E5-2600 製品ファミリーを搭載したレノボのサーバにプリインストールしたハイパーコンバージド製品「Lenovo Converged HX シリーズ」は、急拡大する市場のけん引役を果たしています。

レノボは2014年10月に、IBMのx86サーバ事業を買収しました。「System x」というブランドは、IBM時代から継続して使われている信頼あるブランドです。一方、ソフトウェアに関しては、ハイパーコンバージド・システムのパイオニアであり、世界シェアNo.1を走るNutanixとの協業を実現。これらの組み合わせによって生まれたアプライアンス製品がLenovo Converged HX シリーズです。レノボ・ジャパンの星雅貴氏はこう説明します。

「エンタープライズ向けの仮想化環境は通常、3層で構成されています。『サーバ層』と『ストレージ層』、その間をつなぐ『SAN層』です。一方、ハイパーコンバージド・システムはx86サーバのみでシステムが構成されるので、非常にシンプルなハードウェア構成となり、運用などの負荷も大幅に軽減されます。さらに、スモールスタートが容易で拡張性が高いのも大きな特長です。また、アプライアンスであるため、設置後にすぐに使い始められることも利点です」

阿久津氏は先にホステッドプライベートクラウドの3つの課題について述べました。それぞれの課題を、Lenovo Converged HX シリーズはどのようにして解決するのでしょうか。

まず、性能面の課題を解決するのが、サーバ内蔵ディスクを仮想化して見せる分散ストレージです。また、仮想マシンが利用するデータを、その仮想マシンと同じノードに配置するデータローカリティ機能により、I/O性能が大きく向上します。アプライアンスの台数を増やせば、リニアに性能が伸びていきます。

次に、拡張性です。リニアに性能が伸びるといっても、サーバにはやがて保守サポート切れのタイミングがきます。そのとき、データをバックアップして再び新しいサーバに戻すとなれば工数がかかりますし、拡張性を損なうことになるでしょう。Lenovo Converged HX シリーズなら、こうした懸念はありません。

「システム移行時に、従来のようにバックアップデータに戻すのではなく、分散ストレージ機能を使って、システムを止めずにデータを移すことができます。拡張性だけでなく、メンテナンス性にも優れたシステムです」(星氏)

さらに、ハイパーコンバージド・システムの「次」と位置づけられるエンタープライズ・クラウド機能を実装。Lenovo Converged HX シリーズは仮想マシン単位の柔軟なデータ保護やQoS設定ができるほか、インテリジェントなパフォーマンスの監視と予測も可能です。

そして、サービス改善について。ビジネス側からの要求に対応して、ホステッドプライベートクラウドも次々に新しい機能を取り込む必要があります。Lenovo Converged HX シリーズは、こうしたニーズに柔軟に対応することができます。

「Nutanixは分散ストレージ機能に始まり、仮想化基盤としての機能などを次々に拡充させてきました。こうしたソフトウェアの進化により、すでにパブリッククラウドに近い機能が提供されています。機能拡充は今後、さらに加速することでしょう」と星氏は語ります。

BCPシンポジウムにおける講演の様子

先進性と信頼性を兼ね備えたハードとソフトの組み合わせ

Lenovo Converged HX シリーズの大きな特徴は信頼性の高さです。ITICによるグローバルサーベイ(ITIC 2016-2017 Global Server Hardware, Server OS Reliability Report)において、「4時間以上のダウンタイムを経験したか」という問いに対する「Yes」の回答は、System xユーザーではわずか1%でした。これは、メインフレーム(IBM System z)に次ぐ良好な数値で、x86サーバとしては最高の信頼性評価を得ました。

そして、このハードウェアに搭載されているのが、ハイパーコンバージド・システムをリードするNutanixのソフトウェアですから、先進性、信頼性を兼ね備えた組み合わせといえます。

Lenovo Converged HX シリーズは豊富なラインナップを揃えています。下図は、CPU性能を縦軸、ストレージI/Oを横軸として分類したポートフォリオです。「ストレージだけ増やしたい」、あるいは、CADなどのアプリケーションを快適に使うために「GPUも使いたい」「とにかく性能を追求したい」といった様々なニーズにも対応しています。

CPU性能とストレージI/Oを軸とした「ハイパーコンバージド HX シリーズ」のポートフォリオ

加えて、レノボのサポート体制も大きな強みです。「保守サポートについては、日本IBMに委託しています。同社が全国に展開する72カ所の技術者により、24時間×365日のサポートが提供されます。アプライアンス製品のハードとソフトを一本化したサポート窓口も用意しています」と星氏。また、ハードウェアの事前障害予知機能や、障害自動通報サービスなども活用することが可能です。ホステッドプライベートクラウドを支える基盤として、Lenovo Converged HX シリーズはユーザー企業に安心感を提供します。

レノボとTIS共同のデモ環境で様々なDR機能を実感できる

最後に、レノボとTISの協業について。両社はLenovo Converged HX シリーズを用いて、東京~大阪間のDRデモ環境を構築しました。

「東京・秋葉原にあるレノボのショールームと大阪のTISデータセンターを結んで、お客様がLenovo Converged HX シリーズの様々な機能をご覧いただき、検証できるデモ環境を用意しました。Nutanixソフトウェアには、もともとデータバックアップなどのDR機能が搭載されています。新たなソリューションを付け加えることなく、IT-BCPを始められるのです。Lenovo Converged HX シリーズの持つ、こういった様々なメリットについても実感していただけると思います」(星氏)

共同検証の結果はセミナーやTIS、またはレノボのサイトで公開を予定しています。レノボとTISはそのパートナーシップをさらに強化することにより、高品質なIT-BCPの実現を通じて、企業のビジネス価値向上をサポートしていきたいと考えています。

パートナープロフィール

社名

TIS株式会社

所在地

東京都新宿区西新宿8丁目17番1号

創業

1971年4月28日

資本金

100億円

従業員数

5,553人(2016年7月1日)

事業内容

システムインテグレーション事業(ITコンサルティング、システム構築サービス、アウトソーシングサービス、ソリューション/クラウドサービス)

URL

https://www.tis.co.jp/

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