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導入事例

株式会社日本香堂

創業440年の老舗がカーボンボディの「ThinkPad X1 Carbon」に全社PCを一本化。社員の多様なニーズを一機種で満たす

導入について

440年にわたり「香り」を追求

天正年間に創業された日本香堂。440年前の創業以来、「香りある豊かな暮らし」を追求し、お線香・お香という専門分野では、有名ブランド「青雲」「毎日香」を主力にリーディングカンパニーの地位を長く堅持しています。
また、20年以上も前から香りによる「癒し」の分野にもビジネスの裾野を広げ、1996年にはフランスにおけるホームフレグランスのリーディングカンパニー エステバン社を、1999年には米国におけるインセンスのナンバーワン企業ジェニコ社をそれぞれ買収、欧州・北米での販売/調査/マーケティングの体制を整えながら、香り関連商品の拡充と世界展開を推し進めてきました。
さらに日本香堂の研究開発室では、調香・薬剤に関する多くの専門家が、健康に有効な新製品の創造・開発に日夜取り組んでいます。
同社の営業拠点/工場・物流センターは国内だけで15拠点に上り、生産拠点についてはベトナム、米国、フランスへの多極化も図っています。

全社PCの一斉リプレースを機に機種の一本化を計画

日本香堂では、5年サイクルで全社PCの一斉リプレースを実施しています。前回のリプレースではデスクトップPCを廃し、すべてを可搬型PCへと切り替え、併せて各拠点でのWi-Fi導入も進めました。これは災害などの有事の際に内勤の社員もPCを持ち運び、安全な場所に移動して仕事を継続できるようにするためです。

「このリプレース時点で、PCのメーカーは1社に絞りました。ただ、内勤の社員はデスクトップPCと同等のスペックや大き目のディスプレイを求め、外勤(外回り)が主の営業担当者は高い携帯性を求めていました。そこで、内勤社員に向けては15インチの比較的大型のノートPCを、営業担当者向けには13インチのモバイルPCをそれぞれ導入することにしたのです」(日本香堂 情報システム部課長、大杉卓也氏)。

言うまでもなく、これらのPCは日本香堂のあらゆる業務を支えてきたインフラです。オフィスアプリケーションやコミュニケーションツールはもとより、基幹業務システムやデータ分析用の端末としてもPCが活用されています。

そうしたPC全台が2017年にリプレース時期を迎え、新機種選定の作業がスタートを切りました。その際に基本方針として定められたのは、導入PCを一機種に絞り、保守・運用管理の負担を可能な限り低減させることです。また、内勤用PCの可搬性をさらに高めることも方針として定められました。働き方改革の機運が高まる中、内勤が主の社員からもPCの可搬性を高めて自宅作業やモバイルワークが行いやすくして欲しいといった要望が多く寄せられるようになってきたからです。

トータルバランスの良さで「ThinkPad X1 Carbon」を選択

こうした要望にこたえるべく、日本香堂では現行のモバイルPCよりも軽量で高スペック、かつ、ディスプレイが適度に大きいPCを探し、主だったPCベンダーから提案を募りました。その提案企業の中でもレノボのゴールド・パートナーである株式会社CSIソリューションズは、日本香堂の情報システム部からニーズを十分にヒアリングし、自社の持つITシステム提案力・構築力の知見から、幅の広い選択肢を用意しました。
結果として機種選定の土俵には9製品が上げられ、その比較検討のすえにレノボの「ThinkPad X1 Carbon」(以下、X1 Carbon)を推奨する株式会社CSIソリューションズの提案を採用したのです。

「採用の決め手は、性能・機能・価格のトータルバランスです。それが最も優れていたのがX1 Carbonでした。選定の最終段階ではより軽量な国産PCとX1 Carbonとの一騎打ちとなり、営業担当者の間では国産PCを押す声もありました。ただ、X1 Carbonのほうがディスプレイサイズ(14インチ)が大きく、15インチのノートPCを用いてきた内勤社員も違和感なく使えると判断しました。しかも14インチでありながら、X1 Carbonの平面サイズは13インチの従来モバイルPCと同じ。それも採用を後押しました。また、今回CSIソリューションズとは初めてのお付き合いとなりましたが、その提案力や実行スピードには大変驚きました」(大杉氏)。

本体のデザイン性とサポートの国際性も採用を後押し

一方、製品の見栄えの良さもX1 Carbon採用の大きな要因になったと、情報システム部 次長の板場成芳氏は明かします。
「当社は暮らしの快適さや癒しをお届けする企業です。そのため、イメージ的にもお客様に良い印象を持っていただくことが大切で、お客様の目に触れる部分のデザイン性には強いこだわりを持っています。その点X1 Carbonのデザインは秀逸で、それも大きな選定理由になりました」

さらにもう一つ、サポート体制の充実度もX1 Carbonの高い評価につながったようです。
「日本国内に限れば、レノボと同レベルのサポートサービスを提供できているPCベンダーはあります。ただ、レノボの素晴らしいところは、海外でのサポート体制が充実しベトナムでもサポートが受けられる点です。ベトナムの当社の生産拠点では日本の本社から担当者が出向しており、その社員にも本社で調達したPCを持たせる必要があります。ですから、レノボの体制は魅力的でした」

こうしてX1 Carbonの導入を決めた日本香堂では、2017年8月にキッティング済みの200台強のX1 CarbonをCSIソリューションズに納入してもらい、東京本社・本店を皮切りに、国内全拠点でのリプレース作業を進めました。スケジュール上の制約は、同社の繁忙期に当たるお盆シーズンと年末の間隙を突き、10月・11月の2カ月間で作業を完了させること。大杉氏・板場氏を含む情報システム部の3名が全国を駆け巡り、全台のリプレースを完遂させました。

「社員の業務に影響することなく、リプレースができたのは、CSIソリューションズの協力があってこそでした。特にX1 Carbonの調達では、CSIソリューションズにかなり無理を聞いてもらえて本当に助かりました。また、X1 Carbonの導入に伴いOSをWindows 7から10へと切り替える必要もあり、事前に実機を借りて約2カ月間アプリケーションの動作検証を行い、問題への対応を済ませておきました。その辺りがリプレースを目標どおりに終えられた理由です」(大杉氏)。

運用を始めて分かる小さな違いの大きな差

X1 Carbonの全社運用が始まってからまだ間もないものの、リプレースの効果はすでに見え始めているようです。大杉氏・板場氏とともにリプレースに携わった情報システム部 課長の鈴木 拓氏はこう話します。
「X1 Carbonは、キーボードなど1つ1つの構成要素がしっかりと作られていて、非常に使いやすいPCです。競合との単純比較の場では、そうした完成度の違いは些細な差に思えたのですが、実際に使い始めてみると、1つ1つの僅かな差が業務生産性の大きな違いとなって現れると確信できるようになりました」

一方、板場氏は、SSDによるシステム起動スピードの向上も、全社の生産性向上に大きく寄与しうると指摘します。
「内勤用として使ってきたPCはHDDベースで、システム起動に5分~10分の時間を要していました。対するX1 Carbonは1分以内で起動します。この効果を台数分(約140台)で積み上げると、1回の起動当たり最低でも560分の無駄な時間が排除される計算になり、その効果は決して小さくないと見ています」

さらに板場氏は、こうも続けます。
「X1 Carbonの導入によって、内勤の社員も会議室に手軽にPCを持ち込み、ペーパーレスでのミーティングを難なく進められるようになりました。これとWi-Fi環境との相乗効果でモバイルワークが進展を見せ、働き方改革につながっていくと期待しています」

大杉氏によれば、導入したX1 Carbonは基本的に安定動作を続けており、不具合が発生してもレノボによるスピーディかつ適切な対応で、大きな問題へは発展していないとしています。
これからの約5年、X1 Carbonとレノボは日本香堂のビジネスを根底から支え続けることになります。
「今後5年間でPCがどんなふうに進化するかは分かりません。ですが、X1 Carbonなら5年後も十分戦力として活躍してくれるはずです。この製品の選択に間違いはなかった。そう確信しています」(大杉氏)。

X1 Carbonは、カーボンボディの薄型ノートPCということで、前々から気になっていた製品です。導入の検討を進める中で、実にバランスの取れた、優れた製品であることが改めて分かり、採用を決めました。この先5年と言わず、何年でも使い続けたいPCです。

株式会社日本香堂 管理本部 情報システム部 課長
大杉 卓也 氏

営業担当者が持ち歩くモバイルPCは、必ずお客様の目に触れます。そのデザインセンスが悪ければ、当社の商品作りのセンスまでもが疑われてしまう。そんな事態を回避するには、デザイン性に優れたモバイルPCの導入が必須で、その要件もX1 Carbonは満たしていました。

株式会社日本香堂 管理本部 情報システム部 次長
板場 成芳 氏

X1 Carbonを実際に使ってみると、1つ1つの構成要素の完成度が高く、全体として非常に使いやすい製品に仕上がっていることが実感できます。キータッチなど、X1 Carbonの細部に及ぶこだわりが、業務の生産性に大きく効いてくると思います。

株式会社日本香堂 管理本部 情報システム部 課長
鈴木 拓 氏

導入パートナー

株式会社CSIソリューションズ

〒163-6019 東京都新宿区西新宿6-8-1 住友不動産新宿オークタワー19F

URL:https://www.csi.co.jp/

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