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特集

これまでのノートパソコンとタブレットの常識を覆す、数多くの機能が盛り込まれた「Lenovo YOGA BOOK」。専用の「REAL PEN」で書いたメモをそのままデジタイズできる画期的な手書き入力機能は、クリエイティブな職業の人たちの間でも注目の的だ。そんな YOGA BOOK の活用方法を、日本を代表するゲーム開発スタジオ、コジマプロダクションのスタッフに聞いた。

PROFILE

ゲーム開発スタジオ
株式会社 コジマプロダクション

世界で高く評価され、国内外に多くの熱狂的なファンを持つゲームクリエイターである小島秀夫氏によって、2015年12月16日に設立されたゲーム開発スタジオ。
30数年にわたるゲーム業界での実績を基にインディーズのゲーム開発スタジオとして独立。
現在、独立後初作品となる『DEATH STRANDING(デス・ストランディング)』を企画・制作中 。

ネガティブなタブレットのイメージを払拭
職種を越えた多様かつ"さすが"な活用方法でクリエイティブなワークスタイルを創造

誰もが経験したことのないゲーム作りを目指して

─ はじめに、あらためてコジマプロダクションについてご紹介ください。

コジマプロダクション ゲームデザイナー:当社は2015年12月に設立されたゲーム開発スタジオです。代表を務める小島秀夫は、ゲーム業界のアカデミー賞と言われる「D.I.C.E. Summit 2016」で「Hall of Fame(殿堂入り)」を、全世界のゲームメディアが選ぶゲームアワード「The Game Awards 2016」で「Industry Icon award 」を受賞するなど、30年以上のゲーム業界における実績から世界的にも名を知られ、国内外に多くのファンを持つゲームデザイナー でもあります。現在、コジマプロダクションでは、「誰も体験したことのない、前人未踏の領域へと踏み込んだエンターテインメント創り」を目指して、PlayStation 4 用ソフトウェア『DEATH STRANDING(デス・ストランディング)』の制作を進めています。

─ コジマプロダクションにおいて、どのような業務をご担当されているのでしょうか。

コジマプロダクション ゲームデザイナー:私は、「ゲームデザイン・レベルデザイン」と呼ばれる部署でリーダーを務めています。ゲームデザイン・レベルデザインとは、ゲーム開発における作業工程の1つで、簡単に言ってしまえば、ゲーム中に登場するエリア(レベル)を設計するとともに、その中にさまざまな障害物やアイテムを配置することで、いかにゲームを面白くするかを考える仕事です。さらに細かく言えば、CGによるキャラクターや背景だけでなく、音声や音楽といったパーツも組み合わせて、よりプレイヤーが楽しめるゲームを作り上げていく役目を担います。
また、ゲーム作りの大きな方向性はディレクターが先導しますが、その示した方針に基づき、プログラマーやデザイナーなど、社内外との調整を行いつつ、具体的にゲームを作っていく立場にいます。

探して求めた答えのすべてが YOGA BOOK にあった

─ そうしたご自身の仕事において、これまでタブレットを使ったことはあったのでしょうか。

コジマプロダクション ゲームデザイナー:実は、一度タブレットを仕事で使おうとして断念したことがあります。ゲームの制作時には、ディレクターから様々な修正指示が回ってくるのですが、我々のチームでは文字だけではなく、手描きの絵と簡単な説明が付け加えられた紙で渡されることが多いのです。
例えば「ドアを閉める速度をもう少しゆっくり、音も不気味に、視覚もこのカメラアングルで」といったディレクターが頭の中でイメージしていることを伝えるには、場合によっては文字よりも絵で示した方が理解しやすいわけです。特にゲーム制作の後半では、そうしたイメージが描かれた紙が何枚もやり取りされるのですが、その管理に苦労しました。そこで紙のやり取りをデジタル化すれば管理性も良くなると考え、一度、タブレットを使ってみることをディレクターに打診したのです。
しかし、当時のタブレットはペンに対して描画が遅く、また、「紙に書いた時とは全く感触が違う」といった不満が寄せられました。当然、高額で高性能な製品であれば、タッチペンの遅れも解消されるでしょう。しかし、そうした製品は値段もさることながらサイズも大型で重い、"モンスターノート"のような製品がほとんどです。気軽にどこへでも持ち運びできるようなものではなく、結局、使われることはありませんでした。

─ そうした中で、今回、YOGA BOOK の利用を始められたわけですが、どのような印象を持ちましたか。

コジマプロダクション ゲームデザイナー:これこそが求めていたタブレットだと思いましたね。YOGA BOOK は紙のメモ帳と専用のペン(REAL PEN)が同梱されており、紙のような書き心地を実現しています。性能も十分で、紙のノートを使っているかのように絵が描けるうえ、サイズもコンパクトで重量も軽く、持ち運びに負担がない点も気に入りました。折り畳んだ時に、このサイズになるのは衝撃的でしたね。
これまで紙に描かれていた指示を、YOGO BOOK に切り替えれば、即座にデジタル化されます。分類も簡単にできるし、関係部署に指示を展開する時もメールで送ったり、サーバー上で共有したりすれば済むので、わざわざ担当者の席に何度も行かずに済むようになります。さらに、クラウドやファイルサーバーに保存できるため、紛失の心配もありません。この数年間、悩んでいたことに対する答えが、すべて YOGA BOOK に集約されています。

ミーティングの効率化にも威力を発揮

─ ワークスタイルの変革という観点では、YOGA BOOK は社内で、どういった場面での活用が想定されますか。

コジマプロダクション ゲームデザイナー:ミーティングの効率化です。ユーザーに楽しんでもらえるゲームを開発するため、社内では毎日のようにディスカッションが行われています。例えば、車のゲームであれば、車から連想されることをブレーンストーミングしていくわけです。「車ならスリップするだろう」「スリップさせるなら、油か氷で道路が覆われているだろう」など、思いつくままにアイデアを発言していくのですが、時には言葉の説明だけではイメージが伝わりにくいこともあります。そこでホワイトボードにイメージを描いていくのですが、そのイメージに触発されて、別の人が新しいアイデアを書きこんだりもします。言葉で伝わりづらくても絵に描けば、即座に理解され、また、そこから新しいアイデアが生まれることも多いのです。
そこで、参加者は議事録代わりに携帯やスマートフォンでホワイトボードに描かれた説明を撮影していましたが、ホワイトボードではなく、YOGA BOOK を使えばミーティングがもっとスタイリッシュかつ効率的になるのと期待しています。参加者がアイデアを YOGA BOOK に描き合いつつ、HDMIケーブルを使ってモニターや小型プロジェクターと接続すれば、参加者全員が一度に画面を共有可能になります。
また、ミーティングの結果もデジタル化されるので、サーバーにアップすれば簡単に共有できるようになります。今後、一人1台、YOGA BOOK を使うようになれば、さらにミーティングに関する効率性が向上するとともに、新しいアイデアの発露が促進されるのではないでしょうか。

どこにでも持ち運べるYOGA BOOKは、便利なネタ帳

─ コジマプロダクションでは、ゲームデザイナーだけでなくプロジェクト全体を総合的に管理するプロデューサーもYOGA BOOK を使われていますね。YOGA BOOK はご自身の業務について、どのような手助けをしてくれているのでしょうか。

コジマプロダクション プロデューサー:私にとっての YOGA BOOK を一言で言い表すと、便利な「ネタ帳」です。私は、実際のプレゼンテーションを作成するための基となる設計図を作ることが多いのですが、プレゼンはビジュアルの要素が不可欠であり、そのアイデアを手書きのイメージを交えながら作っていきます。その作業において YOGA BOOK のスムーズなペン入力は、とても助かっています。

─ アイデアは社内の机の上だけでなく、ふとした瞬間に浮かんだりもすると思いますが、外に持ち出して使われることもあるのでしょうか。

コジマプロダクション プロデューサー:カフェで YOGA BOOK を開いて、ふと思いついたプレゼンのアイデアを書き連ねることもありますね。コンパクトかつ軽量なので鞄に入れて移動しても負担にならないことも魅力です。
また、私は仕事柄、海外に出張することも多いのですが、外国語で伝えづらいことも、絵に描いて見せれば、すぐに理解してもらえることは少なくありません。YOGA BOOK は、そうした場面においても、パワーを発揮してくれます。私にとっての YOGA BOOK は、便利なアイデア帳でもあり、グローバルに意思伝達のサポートをしてくれるツールでもあります。

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