ビジネスに最適なIT環境の
構築をサポートするサイト

特集

ThinkPad 選ばれる理由

ThinkPadと変える顧客の価値

「世の中にあまたあるブランドコンサルティング会社のうち、その多くがCIを手がけるデザインの機能を中心に据えています。我々は少し変わった立ち位置にいて、クリエーティブのチームは社内に一切持っていません。現代は優れたデザインのロゴやパッケージが増え、商品・サービスが売れない要因は“デザインではない”ことが多いため、基本的にロゴなどのビジュアルをいじることは少なく、プロダクトに関するものであればマーケットにおけるポジショニングを変えて、売り上げを伸ばすことを考えていきます。企業のブランドマーケティング戦略支援に特化した小さな専門ブティック型のコンサルティングファームです、とお客様には説明しています」

インタビューの冒頭、インサイトフォースの山口義宏は、自らの会社の特徴についてそのように述べた。続けて、こんな例えを挙げてくれた。

PROFILE

インサイトフォース 代表取締役
山口 義宏 氏

1978年東京都生まれ。ソニー子会社で戦略コンサルティング事業部長、リンクアンドモチベーションのデリバリー統括などを経て、2010年にインサイトフォース設立。ブランドマーケティングの戦略策定、商品・広告戦略などの支援に従事。講演など、ブランド戦略の考え方を広める活動も精力的に行う。

「私自身お会いしたことはありませんが、たまたま佐藤可士和さんと共通のクライアントがいてその社長から言われたのが、何をすればビジネスが伸びるのか、まだ方向性が決まっていない段階では当社に相談すると。何をやるか方向性は分かっていて、どう卓越してうまくやればいいかというときは佐藤さんに相談するとおっしゃるんです。なるほどなと思って。我々自身がクライアントから自分たちの立ち位置を知ることが多いんですけど、顧客インサイトに長けた調査会社と経営インサイトに長けた戦略コンサルの両方をつないだような役割かと思っています」

ソニーの子会社にてコンサルティング事業に従事し始めた。20代後半で期せずして事業部長の要職を担うことになり、苦難の先に成長を実感することになる。その後、事業がリンクアンドモチベーション傘下となり、そこでブランドコンサルティングのデリバリー統括を務めるなどして、2010年に同社を起業。今では幅広い顧客層を対象に事業を展開する。

「我々はある企業やブランドの知覚価値のポジショニングを変えることで選ばれるようになるという仮説を持って、どういう知覚価値を設定するか、知覚価値を変えるためにどういった体験を顧客に提供するのか、そういった施策要件を作ったりもします。企業が代理店に依頼する際の要件資料の内容を我々が裏側で支援しているようなイメージです。そんなことに長けた外注のプレーヤーがあるとはあまりまだ知られていませんが、大企業をはじめとして多くの潜在ニーズがあると思っています」

山口は講演やセミナー、書籍をはじめ執筆活動も積極的に行っている。それらもすべてThinkPadを使ってこなしている。

「最初は頑丈そうだな、と思って使い始めたんですけど、キータッチの良さと赤いポッチにすっかりハマりました。オフィスでは24インチくらいの純正のモニターとUSBのキーボードをつないで、全部、真っ黒な状態で使ってます」

そして、最後にThinkPadを自らの仕事になぞらえてこう話した。

「我々のコンサルは、自分の趣味嗜好やセンスの提案ではなく、市場ごとに異なる売れる要件を見極める客観性を大切にしています。そのため我々自身は独自のセンスを発揮して目立つ必要のない黒子です。ThinkPadってそういう点で共通するものがあると感じています。お客様から見られるときにも、悪目立ちしないから感情にノイズが入らなくていい。性能面だけではなく精神面でも私のストレスを減らしてくれているのかなと感じますね」(敬称略)


山口氏がThinkPadを使い始めたのは、リンクアンドモチベーション在籍時の20代後半から、これまで6台を使い続けてきた。現在使用するのはX1 Carbon(インテル® Core™ i7 プロセッサー搭載)。「実はうちの役員ですごいThinkPadマニアの女性がいるんです。トラックポイントの素材や硬さにまでこだわっていて、気に入った旧型マシンの赤いゴムに付け替えて使っているくらい。この取材の話をしたら、何で私じゃないんだって。次があればぜひ彼女にも話を聞いてください(笑)」

(文:藤野 太一/写真:栗原 克己)

ThinkPad 25周年
  • ビジネスに最適な ThinkPad
  • CTOパソコン期間限定キャンペーン【ノートPC編】

関連特集