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導入事例

Sansan株式会社

高信頼・高耐久性のタブレットが採用の鍵。4,000社の顧客情報基盤を支える「Sansan」専用スキャナ操作端末にThinkPad 10を採用。

導入について

堅牢性を備えるThinkPad 10は、まさしく当社が理想としていたタブレットの姿でした。

Sansan株式会社
最高情報責任者(CIO) IT&ロジスティクス部 部長
CSIRT 久永 航 氏

名刺スキャナキットの操作端末として小型のタブレットを採用

Sansan株式会社(以下、Sansan社)が提供する法人向けクラウド名刺管理サービス『Sansan』では、ユーザー自身がスマートフォンやスキャナで名刺を読み取り、Sansan社のサーバーへと送信すると、同社のオペレーターが手作業で正確にデータ化を行います。登録された名刺情報は、クラウド型アプリケーションを通じて組織内で共有でき、これらの名刺情報を起点とする顧客管理やマーケティング活動、営業支援につなげられます。
現在、ベンチャーから大規模企業、官公庁まで4,000社以上に導入され、個人情報保護を主要施策のひとつとする経済産業省もSansanのユーザーです。また、長年の実績と充実したサービス内容を強みとしながら、3年連続でNo.1の業界シェアを獲得し続けています。

Sansanでは、ユーザー自身が社内で効率よく名刺を取り込めるように、専用スキャナキット『Sansanスキャナ』のレンタルがサービスに組み込まれています。このスキャナキットは、スキャナを操作する専用アプリケーションがあらかじめインストールされた操作端末と、名刺を読み取るための専用スキャナがセットになっています。
端末には、タッチ操作で誰もが簡単に操作でき、設置場所の自由度も高い小型のMicrosoft® Windows®搭載タブレットを採用しています。また、タブレット専用のドッキングステーションを組み合わせることで、安定感のある端末設置を可能にするとともに、スキャナや有線LANへの接続に欠かせない各種インターフェースの確保にもつなげています。

同社は、タブレットの選定条件として、24時間365日の連続稼働に耐える堅牢性と、顧客のサービス利用料を最小限に抑えられるリーズナブルな価格を挙げています。また、2015年10月にはシンガポール現地法人も設立し、2016年からはアジア圏でのマーケティングを強化し始めています。
今後、日本国内でキッティングが行われた名刺スキャナキットを海外に輸出するケースも増えていく関係から、世界中で認可を受けているグローバル仕様であることも新たな選定条件として加わっています。

最高情報責任者(CIO) IT&ロジスティクス部 部長 CSIRTの久永航氏は、「お客様には、Sansanスキャナを社内の各所に常設し、全社で最大限に共用していただきたいと考えています。こうすることで、企業活動の中でやり取りされる膨大な数の名刺を効率よく取り込み、企業の重要な資産へと変えていけます。また、必要に応じてSansanスキャナを社外に持ち出し、例えば展示会に出展した際には、ブース内でやり取りした名刺をその場で取り込むといったことも可能です。このように、コピー機などのOA機器とまったく同じような感覚でSansanスキャナを使っていただくためにも、タブレット本体のコストパフォーマンスを徹底的に追求し、お客様へのレンタル料金を抑える努力が不可欠なのです」と説明する。

ThinkPad 10は、標準でセキュリティー・キー・ホールを備え、Kensingtonミニセーバー・ケーブルロックを用いて簡単に盗難対策を施せる点も大きなメリットです。

Sansan株式会社
IT&ロジスティクス部
綱島 芳紀 氏

あらゆる場所に設置可能な高耐久のThinkPad 10を採用

Sansan社は、これまでSansanスキャナで組み合わせてきた他社製タブレットが販売終了となることを受け、2015年後半には新たなタブレットの選定作業に着手しています。今回は、他社のタブレットも含めて数機種の比較・検討を行い、2週間にわたる実機検証も行った上で、同社が掲げる数々の要件を最も多く満たしたレノボの10.1型タブレット『ThinkPad 10』を採用しています。
同社は、ThinkPad 10を選定したポイントとして、優れたコストパフォーマンスやグローバル対応の製品仕様に加え、さまざまな環境で安心して使い続けられる堅牢性を挙げています。

久永氏は、「Sansanのビジネスが成長するにつれ、お客様の業種や規模の多様化が進んでいます。最近では、OA機器の設置に適したオフィス環境だけでなく、日々社員が通行する導線上ながらもホコリなどが多い環境にスキャナキットを設置するといったケースも少なくありません。だからこそ、タブレット自身の堅牢性がこれまで以上に求められているのです。今回採用したThinkPad 10は、MIL規格(米軍軍用規格)にも準拠するThinkシリーズならではの堅牢性を備え、まさしく当社が理想としていたタブレットの姿でした」と説明しています。

また、設置場所の自由度を高める省スペース設計のドッキングステーションや、盗難防止に役立つケーブルロックへの対応も高く評価しています。
IT&ロジスティクス部の綱島芳紀氏は、「ThinkPad 10のドッキングステーションは、既存のタブレットのものと比べてさらに小型で、狭いスペースにも設置できる自由度が生まれています。また、タブレットとの接続端子が壊れにくい形状となり、これまでのように端子の破損を心配することなく、タブレットを何度も気軽に脱着できます。さらに、社内のセキュリティー規定でタブレット本体の物理的なケーブルロックを必須としているお客様もいらっしゃいます。ThinkPad 10は、標準でセキュリティー・キー・ホールを備え、Kensingtonミニセーバー・ケーブルロックを用いて簡単に盗難対策を施せる点も大きなメリットです」と述べています。

タブレット性能の向上によってセンター内での出荷作業も効率化

Sansan社は、2016年2月以降に出荷するスキャナキットにThinkPad 10を採用しています。ThinkPad 10は、その心臓部としてクアッドコアのインテル® Atom™ x7-Z8700プロセッサーを搭載し、名刺読み取りアプリケーションもストレスなく動作します。また、現行のスキャナキットでは、1分間で最大30枚の名刺を読み取れる高性能スキャナを組み合わせていますが、このような高速スキャンとセンター側へとスムーズなデータ送信を実現する上でも、タブレット自身の優れたシステム性能が大きく貢献しています。

さらに、タブレットの処理能力が向上したことで、出荷前に行われるスキャナキットのセットアップ作業も迅速に行えるようになりました。
綱島氏は、「当社では、自社開発の自動化ツールを用いてタブレットのソフトウェア環境をセットアップしていますが、3年前に発売された他社製タブレットでは40分程度のセットアップ時間を要していたのに対し、ThinkPad 10では15分以内にまで短縮されています。これにより、1日にキッティング可能なスキャナキットの台数が確実に増え、スキャナキットを提供するまでの期間短縮とキッティング作業に関わる人件費の抑制につなげられています」と説明します。

同社は、スキャナキットの出荷状況と足並みを揃え、年間で数千台規模のThinkPad 10を調達する計画です。
久永氏は、「Sansanのビジネスが順調に推移していることもあり、Sansanスキャナを希望されるお客様は年々増えています。このため、ThinkPad 10の配布台数は着実に伸びていくと予想しています。すでにお客様の環境で使用されているThinkPad 10は、トラブルもなく順調に稼働しており、配布して早々に安心感のある運用を達成できています。また、すでにSansanスキャナをお使いになっているお客様についても、老朽化が進んだものはThinkPad 10を組み合わせた新世代のSansanスキャナへと更新を図っていく予定です。今後、Sansanスキャナを支える重要な操作端末としてThinkPad 10を大いに活用していきます」と、将来の展望を述べています。

2016年3月取材

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