有限会社アーキビット
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新登場した14型の小型軽量モバイルワークステーション、ThinkPad P40 Yoga。モバイルワークステーションがいよいよこのサイズになって登場した。最新のインテル® Core™ i7 プロセッサーと、グラフィックスにはOpenGL対応のNVIDIA Quadro M500Mを搭載、グラフィックボードが必要な高度な処理をコンパクトに利用できる。
このようなコンパクトサイズにまとまっているため、性能は最新のタワー型ワークステーションと同等というわけにはいかない。しかし、NVIDIA Quadroグラフィックスと最新のインテル® Core™ i7-6600U プロセッサーにより、少し前のワークステーションならThinkPad P40 Yogaの性能が上回ってしまうこともあり、小型だからと侮ってはいけないのだ。
そこで、今回は3Dモデリングソフトの「SketchUp」関連の著書を多数執筆しているアーキビットの阿部秀之氏にThinkPad P40 Yogaを試用していただき、感想を伺った。
最初にThinkPad P40 Yogaの紹介をしておきたい。14型液晶を搭載し、画面が360度回転し、通常のノートPCのスタイルから、キーボードを裏側に回してタブレットスタイルとすることや、取り囲んで画面を見るときに役立つスタンドやテントモードを持つ。マルチモードなワークステーションとなっている。
タブレットスタイルで利用できるようタッチパネルを搭載し、デジタイザーペンにも対応している。本体収納と付属のペンで自由に画面にメモ書きをしたり、ペンを使うことでマウスよりもダイレクトなカーソル操作が可能になる。
液晶画面の回転によるマルチモードは今までのレノボのYogaシリーズでも可能だったが、ThinkPad P40 YogaではグラフィックスにワークステーションクラスのOpenGL対応のNVIDIA Quadro M500Mを搭載し、3D描画性能が大幅に高いことが特徴となる。
この性能が14型のノートPCのサイズに収まり、しかも実用的な時間のバッテリー動作が可能。今までは荷物や電源の制約で作業やデモができなかったシーンにおいても、リアルタイムな3D描画ができるようになる。
また、さらなる長時間作業や打ち合わせで使用する場合でも、ACアダプターが比較的小型で同時持ち歩きも苦にならない。今までのモバイルワークステーションとは違い、毎日持ち歩きたくなるというのも、今までになかったThinkPad P40 Yogaの特徴だ。
阿部氏に「SketchUp」をはじめ各種ソフトを試していただいたが、どれもきちんと動作するという。もともと「SketchUp」は動作が軽く、高性能グラフィックスを持たなくてもある程度動作するが、少し複雑になるとすぐ動作がカクついてくる。ところがOpenGL対応のNVIDIA Quadro M500Mを搭載したThinkPad P40 Yogaでは、描画が複雑になってもスムースに動いてしまう。
もちろん、最新のハイエンドワークステーションと同等というわけにはいかないが、「いたずらにグラフィックスを強力にするよりも、軽さやコンパクトさとのバランスが良い」と評価。コンパクトでバッテリー動作というメリットも加えれば十分すぎる性能だという。
また、これまではプレゼンでは静止画を用意してパワーポイントに貼り付けて紹介していた事柄でも、ThinkPad P40 Yogaを持ち込むことで「3Dで動かしているところをプロジェクター投影可能になった」とのことだ。
今回、阿部氏にはSketchUpやAutodesk AutoCAD、同Revit、Adobe Photoshop CCなどを起動し、動く様子を見せていただきならお話を伺った。その間、ずっとバッテリー駆動だったが、特にパフォーマンスの低下も感じられず、途中でバッテリーがなくなることもなかった。
ThinkPad P40 YogaはグラフィックスにNVIDIA Quadro M500M、CPUにインテル® Core™ i7-6600U プロセッサーという2つの高性能チップを搭載している。どちらも低消費電力タイプとなっているとはいえ、3Dのグラフィックを表示させ、3Dモデルを角度を変えながら表示させることを繰り返せば発熱も相応のものとなる。
ところが、冷却ファンが高回転で回り、騒音を撒き散らすこともなかった。3D描画を繰り返しても動作音はいたって静か。静かで確実に冷やすというThinkPadの伝統はThinkPad P40 Yogaにも引き継がれている。
ThinkPad P40 Yogaの特徴のひとつ、液晶画面を回転させてマルチモードで使える点についても阿部氏は評価している。液晶を完全に折りたたむタブレットモードまで、液晶の開く角度が自由になることで有効に活用できるシーンが多いという。
例えば、数人で打ち合わせをしながら作業を進める場合。画面を180度開けば操作しながら対面の相手にも画面を見せることができる。
もちろん、その際はグラフィックスのNVIDIA Quadro M500M、CPUのインテル® Core™ i7-6600U プロセッサーの組み合わせがあるため、その場で修正作業をするパフォーマンスも持ち合わせている。バッテリー駆動時間も長いので、邪魔なACアダプターを接続することなしに、打ち合わせが進められ、必要に応じて本体を回転させる場合でも苦にならない。
また、タブレットモードやテントモードでも活用しているという。ビューワーとして立てかけておいて、マウスで操作して表示を見せるということも簡単だ。
ThinkPad P40 Yogaの阿部氏の評価ポイントは、コンパクトでもパワーを持っていることのほかに、「ペン」がある。ThinkPad P40 Yogaでは2種類の太さのペンが付属している。
高性能なインテル® Core™ i7-6600U プロセッサーを搭載して、基本的な処理能力の高いThinkPad P40 Yogaということもあるが、ペンが非常に快適だという。他のタブレットに比べるとペンの追従性が高く、自分の手の動きに画面のペンの動作が遅れずについてくる。2048段階の感圧レベルに対応しており、鉛筆やブラシなどの自然な感覚に近い入力が可能だ。
実際の利用法としてはペンで絵を書いたり3Dを操作したりということよりも、送られてきたPDFの原稿に手書きで直しを入れて返送したり、画像をAdobe Photoshop CCで急いで修正する場合などに便利に活用できるという。
SketchUpやAutodesk Revitにおいては、マウスと違って目標の場所に直感で到達できる点が便利だという。
一方で阿部氏が評価しているポイントは別にある。本体収納のペンがあること。阿部氏は「収納する内蔵ペンだけでも十分。外付けはモバイルの持ち運びには邪魔になるし、紛失の恐れもある。収納タイプは収納できるのがすごく良い」と話す。内蔵ペンは、ペン自体の太さが細いことや、収納時に電源供給され充電するために一度のバッテリー駆動が短いという制限があるが、それは気にならないという。
ペンが細いという点については同様のペンが付属するゲーム機を例にあげ「(任天堂)DSに慣れていれば大丈夫」と語っている。
もちろん、本格的にペン作業をするなら太いほうのペンが便利で、別売のペンホルダー※で本体脇にペンを固定したり、使用中にペン立てとして使ったりすることもできる。
※「ThinkPad Pen Pro用ホルダー」としてアクセサリー販売しています。
コンパクトさやパフォーマンスで、今までのモバイルワークステーションの常識を打ち破るThinkPad P40 Yoga。写真でも見てみよう。
このほか、同じNVIDIA Quadroグラフィックスと第6世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリーを使ったThinkPad P50sも同時に登場した。こちらも薄くて軽い。
処理性能、高いモバイル性能と長時間の電池駆動性能はほぼ共通ながら、14型のコンパクトさとタッチパネルやペンが使えるThinkPad P40 Yogaと、より大きな15型画面による作業性の高さやスペック選択範囲の広いThinkPad P50sが選べるようになり、ワークステーションのモバイル利用が充実した。
一気に実用度が増したモバイルでのワークステーション利用。さらに選択肢が広くなったレノボのモバイルワークステーションを検討してはいかがだろうか。
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