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導入事例

東筑紫学園高等学校・照曜館中学校

超小型デスクトップPCでコンピュータ教室を大きく変革。教師と生徒が快適に使用できるクライアント環境を実現。

導入について

東筑紫学園では、製品の信頼性や耐久性を高く評価し、20年近くにわたって日本IBMおよびレノボ製品を採用し続けています。

学校法人 東筑紫学園
総務部 企画情報・生徒募集対策室 課長
大浦 憲昭 氏

古くからコンピュータ教室を運営している東筑紫学園

学校法人 東筑紫学園が運営する東筑紫学園高等学校・照曜館中学校(以下、東筑紫学園と総称)は、1936年に創立された筑紫洋裁女学院を原点としています。75年以上にわたる長い歴史の中で、時代の変化にあわせた改編や男女共学化などが行われ、現在では2学科3コースを持つ東筑紫学園高等学校と、九州初の男女共学中高一貫校となる照曜館中学校(高校時には東筑紫学園高等学校の普通科・照曜館コース)が併設・運営されています。

東筑紫学園は、高校生に基礎的な情報教育を行う目的から、本館(0号館)と新館(5号館)にそれぞれコンピュータ教室を設けています。当初は、学生が就職した際にコンピュータを業務に活かせるようにする訓練の場として役立てられていましたが、2003年に普通教科「情報」が高校の必履修科目となったことを受け、現在では普通教科「情報」の授業で多く活用されています。

同学園のコンピュータ教室には、生徒に1セットずつのデスクトップPCと液晶ディスプレイが配置されています。また、授業支援システム(チエル株式会社 CaLabo LX)を活用することで、教師のPCから学生のPCに対する画面モニタリング、ファイル配信・回収、電源操作などを集中的に行える体制を整えています。

同学園では、授業支援システムを通じて教師のデスクトップ画面を学生のPCに一斉配信できることから、複数の生徒で共有される中間モニターをあえて配置していません。これにより、教室の設備コストを抑えているほか、現場での利便性もさらに高めています。

学内のICTインフラは専属のスタッフが全面的に運用管理

東筑紫学園は、PCを末永く大事に使いたいという思いから、原則として授業のときにしかコンピュータ教室を開放せず、普段は施錠して人の出入りを厳しく制限しています。

コンピュータ教室の開設当初から運用管理を担っている同学園 総務部 企画情報・生徒募集対策室 課長の大浦憲昭氏は、その狙いを「限られた予算の中でやりくりしていくには、PCを長く大事に使っていく必要があります。過去20年近くをさかのぼりますと、おおむね10年近いスパンでPCを更新してきました。もし、コンピュータ教室を開放して自由に使わせるスタイルをとろうとすれば、PCの老朽化が急速に進んでしまい、買い換えのスパンももっと短くしなければなりません。また、ITリテラシーの側面からも、まだ成熟しきれていない中学生や高校生にコンピュータ教室を開放するリスクはかなり大きいと感じています。こうした事情を総合的に踏まえ、現時点ではコンピュータ教室を本当に必要なときにだけ使わせるという運営スタイルをとっています」と説明しています。

同学園の企画情報・生徒募集対策室は、コンピュータ教室のPCだけでなく、教職員のPC、サーバーや校内ネットワークなども含めたICTインフラ全体を管理しています。学校によってはITに詳しい理数系の教師が本業の合間に校内のICTインフラを管理するケースがありますが、同学園は専属のスタッフがその役割を担っています。

これに対し、大浦氏は「校内のIT管理を教師に委ねた場合、その教師が異動などで学校から離れたときに大きな問題が起こります。また、教師の個人的な考え方がICTインフラに反映されるので、教育環境として必ずしも正しい形を築けるとも限りません。そこで、当学園では企画情報・生徒募集対策室の我々がI T 管理を全面的に担い、きわめてフラットな視点からICTインフラのあるべき姿を追求しています。教師側からの偏った要求にもNOといえるスタンスを貫き、あくまでも学校にとって利益となる方向性、そして生徒たちが安全・快適にPCを扱えるようなICTインフラを目指して活動しています」と述べています。

今回は、ThinkCentre Tinyならではの超小型ボディを最大限に活かし、生徒たちが快適に利用できるコンピュータ教室を作り上げました。

学校法人 東筑紫学園
総務部 企画情報・生徒募集対策室
新野 将浩 氏

2つのコンピュータ教室でPCの一斉更新を決断

東筑紫学園は、これまでコンピュータ教室の端末として筐体の大きなデスクトップPCを採用してきましたが、デスク上の作業スペースを十分にとれなかったり、発熱や騒音が大きいといった問題が指摘されていました。また、先代のPCは10年以上も使われてきた関係から老朽化がかなり進み、システム起動の遅さや処理性能の不足も目立っていました。

このような経緯から、PCの更新タイミングを見計らっていましたが、今回は2014年4月にMicrosoft® Windows® XPのサポート終了期限を迎えることが大きな契機となり、教職員の端末を含めた全校規模での入れ替えが決定しました。

同学園 総務部 企画情報・生徒募集対策室の新野将浩氏は、「これまでは、予算の都合から2つのコンピュータ教室で同時にPCを更新できず、結果的に教室ごとでPCの機種やWindows®のバージョンが異なるなど、運用管理の面で少なからず支障をきたしていました。今回は、Windows® XPのサポート終了期限という重大なイベントが契機となり、2つの教室でPCを完全に統一するという目標を叶えられたのです」と語っています。

同学園は、コンピュータ教室の端末を更新するにあたり、生徒たちの作業スペースを確保できる徹底した省スペース性を第一の要件としました。ここでは、シンクライアントも同時に検討されましたが、サーバー・クライアント型の構成がとられるシンクライアント・システムは、サーバーの障害が教室全体の端末にまで波及するリスクを抱えています。また、システム起動に時間がかかって貴重な授業時間が奪われたり、パフォーマンス維持のためにサーバーやネットワークの増強が必要になるといった課題もあります。こうした理由から、同学園では引き続きスタンドアロンのPCが適していると判断されました。

省スペース・高性能・高耐久のThinkCentre M73 Tinyを採用

今回は、東筑紫学園の省スペースに対する要件に加え、長年にわたって快適に利用可能な処理性能と耐久性も考慮した上で、レノボの超小型デスクトップPC「ThinkCentre M73 Tiny」を全面的に採用しています。

ThinkCentre M73 Tinyは、高い処理性能と優れたコスト効率を両立した第4世代インテル® Core™ i3 プロセッサーを搭載しながら、レノボ独自の先進的な熱設計技術を通じて1リッターという驚異的なコンパクトボディを実現しています。これにより、同学園が求める省スペースと高性能に対する厳しいニーズに応えます。

また、教室内のPCは、長期的に見れば数多くの学生が使い回す形となるため、一般的なオフィス環境と比べると過酷な環境で使用されます。ThinkCentre M73 Tinyは、耐久性に優れた設計がとられ、製造ラインでも徹底した品質管理が行われていることから、長年にわたって安心・安全に運用可能です。

大浦氏は、レノボ製品を採用し続けている背景を「コンピュータ教室のPCは、教育を補助するツールとして常にきちんと動作することが求められます。当学園は、教室を開設した当初から日本IBMおよびレノボのPCを採用し続けていますが、そのような長年の運用実績がレノボに対する信頼感をいっそう高めています。そして、当学園の方針として地場の業者とともに発展していきたいという思いが強く、コンピュータ教室の更新作業も、当校のそばに本社を置くシステムインテグレータ(株式会社オフィスソリューションズ北九州)に依頼しています。実は、学内事情を踏まえた上でシステムインテグレータから強く推奨されたモデルこそが、このThinkCentre Tinyだったのです」と説明しています。

システムインテグレータ(導入・保守サポート)

株式会社オフィスソリューションズ北九州

株式会社オフィスソリューションズ北九州(旧社名 株式会社渡辺商事)は、北九州市を地盤とする多くの企業に対し、コピー機、OA機器、通信機器、防犯カメラ、オフィス家具など、オフィス関連の機器や什器を販売しています。特にPCやサーバーについては、日本IBMおよびレノボ製品を数多く手がけてきています。今回、東筑紫学園高等学校・照曜館中学校のコンピュータ教室にThinkCentre M73 Tinyを導入するにあたり、オフィス関連全般で豊富なノウハウを持つ当社の強みを活かし、パソコンデスクの新調や改造を含めたトータルコーディネーションを実施しています。

株式会社オフィスソリューションズ北九州
代表取締役社長
木下 健治 氏

超小型だからこそ自由度の高い設置が可能なThinkCentre Tiny

東筑紫学園は、システムインテグレータによるトータルコーディネートのもと、本館(0号館)と新館(5号館)のコンピュータ室、そして教職員向けに合計 約150台のThinkCentre M73 Tinyを導入しています。また、オペレーティング・システムとして最新のWindows® 8.1が採用され、生徒向けのPCにはMicrosoft® Officeとタイピング練習ソフトウェアがそれぞれインストールされています。

本館のコンピュータ室では、デスク上にパソコンの筐体を縦置きで配置していましたが、デスク上の作業スペースは大変窮屈なものでした。ただでさえ狭い教室に必要な台数を設置するためにはThinkCentre Tinyに適したパソコンデスクを新たに導入する必要がありました。生徒から見えないデスク天板の裏側にPC本体を固定することで、デスク上と足元の双方に十分なスペースを確保できています。

一方で、新館のコンピュータ室は、従来のパソコンデスクをそのまま使用していますが、生徒の足元を圧迫していたデスク下のCPUボックスは、PCのメンテナンス作業がしづらいという問題も抱えていました。PC本体を液晶ディスプレイの背面に取り付けることで、CPUボックスも完全に撤去することができ、足下もすっきりしました。また、引き出しの中にAC電源アダプターを収納し、ネジ留めして生徒が自由に開閉できないようにすることで、配線上の問題も解消しています。

ThinkCentre Tinyの導入によって、両教室ともに圧迫感が大きく軽減され、教師からも生徒たちの顔が見えやすくなりました。

新野氏は、「当学園のコンピュータ室は、まだ十分な判断能力を備えていない中学生や高校生が使用します。過去を振り返ると、教師の知らない間にケーブルが抜かれていたり、隙間にゴミが入れられているようなケースも見受けられました。教室全体の管理や保全を考えた場合、PC本体や配線が目立たないように配慮するなど、物理的なセキュリティもたいへん重要です。PC本体が大きければ設置方法も限定されますが、超小型のThinkCentre Tinyなら、知恵と工夫次第でさまざまな設置スタイルをとれます」と述べています。

今回、両教室でクライアント環境を揃えられたことにより、これまで教室ごとに設置されていた管理サーバーやファイルサーバーも1セットに集約できています。従来は、教室間で融通を利かせるために、サーバー間で教材データなどを事前に交換しておく必要がありましたが、現在はネットワーク経由で双方の教室からサーバーにアクセスするだけでよく、より柔軟に教室を割り当てられるようになりました。

大浦氏は、最後に「当学園では、クライアントPCだけでなくサーバーにも日本IBMやレノボの製品を採用しています。数年以内には管理部門のサーバーを更新する時期が訪れる見込みですが、その際にはレノボの高性能サーバーが有力な候補となるでしょう。これからもさまざまなレノボ製品を効果的に組み合わせることで、学内のICT環境をさらに充実させていけたらと考えています」と将来の展望を語っています。

2014年9月取材

この課題を解決した製品・ソリューション

  • ThinkCentre M73 Tiny

    レイアウトフリーのウルトラ・コンパクトPC。お求めやすい価格帯を実現したモデル。

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