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導入事例

学校法人滋慶学園 東京情報デザイン専門職大学

日本の未来を担うIT技術者を育てる環境を整備。Lenovoのワークステーションが実践的なスキルと考えを学ぶ教育現場を支える。

導入について

30年にわたり培ってきた職業人養成のノウハウを生かし
日本の未来を担うデジタル人材を育成

東京情報デザイン専門職大学(以下、TID)は既存の情報分野の学びに加え、欧米のビッグテック企業を育ててきた「情報デザイン」という、情報・テクノロジーを活用し、社会やビジネスにおける新しい価値創出するためのスキルを身に付けられることを特色としています。

TIDは、「システムデザイン」「IoTデザイン」「AIデザイン」「サイバーセキュリティデザイン」「CGデザイン」「デジタルエンターテインメントデザイン」の6つの履修モデルで構成する単科大学となっています。

「専門職大学」は、2019年から文部科学省が新設した大学制度で、TIDもその制度のもとで運営されています。そこでは、学生たちが高度な実践的スキルや豊かな創造力を身に付けることができます。専門職大学は全カリキュラムのうち3分の1以上が実習・実技であり、600時間以上の企業実習が必修になっていることが、他の大学と大きく異なっています。

設置法人である滋慶学園は、1988年から30年以上、クリエイター育成を行う東京コミュニケーションアート専門学校(TCA)を運営してきました。

TCAの自動車デザイン科は、自動車メーカーのデザイン部門に就職するための実践的スキルや最新技術などが学べることが大きな特色です。多くの卒業生が大手自動車メーカーデザイン部門に就職しています。

滋慶学園がこれまで得意としてきた職業人養成の考え方と専門職大学のコンセプトが合致。日本社会で不足しているといわれるITやデジタル人材の育成に寄与するため、これまでの学園全体での取り組みをモデルベースとして、2023年4月からTIDを開学しました。


TIDは旧小松川第二小学校用地に建設され、東京都江戸川区として初の4年制大学となりました。同学の運営は、「活力を創造する産業づくり」をミッションとし、「情報産業・都市型ビジネスの育成」や「次代の産業を担う人材の育成」などを目標とする江戸川区との産官学連携による地域支援という側面もあります。

専門職業人として巣立つ基礎を構築
企業のチームで開発する「臨地実務実習」

TIDでは、最新の技術を備えた教育環境の中で、情報学の理論と実践をバランスよく学び、「専門職業人」として就職を目指しています。そのために3年次・4年次に、IT、AI、CG、ゲームといった分野の企業へ660時間の長期の企業研修(臨地実務実習)を行います。また、ビジネスに活用するためのデザイン思考を学び、そこで身につけた知識と技術を社会で活用できるようにするための創造力も養っています。

TIDの事務局長である大津和善氏は、「TIDの臨地実務実習は一般的な大学のインターンシップとは考え方が異なります。単に企業の現場体験をしに行くのではなく、受け入れ先企業で実務を行ってもらいます」と、TIDにおける実習の大きな特色について述べています。

TID では1~2年次のうちに履修モデルを選定して実習に向けてスキルを身につけていき、3年次に進級すると学生が希望する企業での実習が始まります。臨地実務実習では、企業の実際のチームに加わって、業務に取り組みながら実習課題に潜む問題点を発見し、適切な方法論を選択して解決するというプロセスを体験していきます。

「臨地実務実習先については、大手メーカーやシステム系の大手企業と提携しています。CG制作関連あれば、有名なアニメーション作品を数多く手掛ける企業にもコネクションがあります」(大津氏)


企業の現場に極力近いデジタル環境を作るべく
Lenovoのワークステーションを採用

TID では各分野の企業で活躍できる人材を育てるうえで必要となる演習を中心にした、プログラミングやモデリング、データサイエンスの授業を設けています。そうした授業では、企業の開発現場で実際に使用している最新鋭のプロフェッショナル向けソフトウェアを使用します。例えば、「Adobe Creative Suite」「Autodesk Maya」「Autodesk 3dsMAX」などCG系ソフトウェアのほか、製品設計で用いられる「SOLIDWORKS 3D CAD」や数値解析のための「MathWorks MATLAB」といったソフトウェアです。

ツールレスの筐体を採用しており、赤い印の付いているパーツは手で簡単に取り外しや接続解除が可能

これらのプロフェッショナル向けソフトウェアを快適に使えるワークステーションの選定にあたり、いくつかの条件があったとTID 教育事務部の情報システム担当 宇田淳一氏は言います。

「まずは、開学から次の更新までの数年間に渡りストレスなく安心して使えることが必須条件でした。CPUとGPUが適切なバランスで動くことも重要です。本学で使用するPCは、プロフェッショナル向けソフトウェアが正常に動作する企業の開発現場において標準的な仕様であり、4~5年先の使用も見据えて検討しました」(宇田氏)

これらの条件を満たしたのがLenovoのワークステーションです。

具体的には、PCルーム2教室で使用する「ThinkStation P360 Tower」と、3Dプリンターで出力する前のスライス処理やアイトラッキング演習などPCルーム外に持ち出して使用するための「ThinkPad P14s Gen 3」を導入することになりました。

「単なるスペック上の違いだけでなく、ハードウェア内部の違いについても説明があったので、信頼感がありました。レノボ・ジャパンには、われわれの使用用途について相談に乗っていただきながら、最適な機種や仕様について具体的に提案していただけました。

導入当時、ハードウェア業界全体で半導体の調達が困難になっていたため、開校までに納品が間に合うか心配していましたが、レノボ・ジャパンは確実に間に合う納期で提案をしてくれたので非常に助かりました」(宇田氏)

さらに、Lenovoのワークステーションのメンテナンス性も採用のポイントになったと言います。


「導入前に、レノボ・ジャパンからデモ機を借りて動作や冷却効果の高さ、メンテナンス性を検証しました。本学では、日常的に筐体の内部を確認したり、基板などの部品交換をしたりするので、筐体や内部部品の取り外しがしやすいことはとても重要です。ThinkStationシリーズは、現場でメンテナンスしやすい構造になっているため、2~3年後に機器不良が生じてもすぐに対応できると確信できました」(宇田氏)

導入直後のレノボ・ジャパンの細やかなサポート対応についても、宇田氏は高い評価をしています。

「構築時に発生したトラブルを迅速に解決していただきました。当時、私は授業の立ち上げに専念していたこともあり、十分に検証している時間がなかったので、無理を承知でレノボ・ジャパンに相談してみました。

それに対しレノボ・ジャパンは、快く対応策を提示してくれました。私の過去の経験では、実装後のトラブルについて相談しても『そういうトラブルは現場で解決していただくしかない』といった回答しかいただけなかったので、レノボ・ジャパンの対応力に感銘を受けました」(宇田氏)


開学からまだ数カ月とあって、Lenovoのワークステーションを本格的に利用するのはこれからとのことですが、学生からすでに高評価を得ているとのことです。

「学内のアニメーション制作サークルの活動拠点は、ThinkStation P360 Towerを置いているPCルームとなっています。彼らは業界標準の3Dペイントソフトウェア『Adobe Substance 3D Painter』を主に使用しているのですが、『自宅のゲーミングPCよりサクサク動くので、夢中になって楽しく作業できる』と、ThinkStation P360 Towerを大変気に入っているようです」(大津氏)

技術・知識の取得だけでなく
企業間をつなぐ橋渡し人材を育成し、企業の固有課題の解決を目指す

TIDは、技術を修得したエンジニアの養成だけではなく、大学内で身に付けたスキル・知識をビジネスで活用できる、情報デザインのスキルを身に付けた人材を輩出することで、日本のデジタル人材育成に寄与することを目指しています。

「ひいては、本学を巣立っていった学生たちが、日本を『デジタル先進国』として心から誇れる存在になってくれることを願っています」と大津氏は、今後の展望について語ります。

業界にかかわらず、IoTシステムの世界は、技術職だけではなく、さまざまな分野の人材をうまく橋渡しをするインテグレーターの存在も重要です。特に中小企業には、そうした人材がなかなかいません。TIDは、そうした人材育成も目指しています。

「これからもレノボ・ジャパンには、ソフトウェアとハードウェアの両面の観点から必要な技術提案をいただき、現場での悩みごとに対してすぐに回答をしてくれるような、そんな頼れるパートナーとして引き続きお付き合いいただけたらと思います」(宇田氏)


学校法人滋慶学園
東京情報デザイン専門職大学
事務局長
大津 和善氏

学校法人滋慶学園
東京情報デザイン専門職大学
教学事務部 情報システム担当
宇田 淳一氏

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