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特集

ThinkPad 選ばれる理由

ThinkPadが導く新しい出会い

「マッチングアプリ」。日経ビジネスのコアな読者層にはあまり耳なじみのない言葉かもしれない。スマートフォンを活用し、男女がオンライン上で出会うサービスの1つだ。かつての“出会い系”にはどこかネガティブな印象がつきまとったが、今は身元確認の徹底、24時間、365日の強化された監視体制など安全性の向上に伴いユーザーの抵抗感は薄れつつある。実際にサイバーエージェント(CA)の子会社でマッチングアプリ「タップル誕生」を運営するマッチングエージェントが全国の20代〜40代の未婚男女1000人を対象に行った調査によると、“恋活・婚活中のおよそ3人に1人はマッチングサービスの利用経験がある”という。また2017年は約208億円というこの市場が、2022年には577億円まで拡大すると予測されている。CAはこの分野を次世代の成長の柱として、グループで運営するすべてのマッチングサービスを集結させた横断組織「カップリングユニオン」を発足した。

そして今年8月、同グループの子会社であるトルテから、同名のマッチングアプリ「Torte」がリリースされた。社長を務めるのは飯島徹子。2014年の新卒入社というから驚く。

PROFILE

トルテ 代表取締役社長
飯島 徹子 氏

慶應義塾大学を卒業後、2014年にサイバーエージェントに入社。ゲーム事業に配属され、スマートフォン向けレシピゲーム「mogg」のプロデューサーを経て事業責任者に就く。16年、自らマッチングアプリの事業案を提案し決議されたことをきっかけに、トルテを設立。17年8月、世の中の女性の恋や婚活を後押ししたいという想いのもと、「Torte(トルテ)」をリリース。

「入社してすぐにゲーム事業に配属されました。実はゲームにあまり触れたことがなく最初は衝撃でした。ただ、オンライン上のカタチのないものにお客様が価値を感じて財布の口を開いてくれる、課金ビジネスの面白さや可能性を感じて、これはいいサービスが作れたら会社にとっても社会にとっても大きな価値が生み出せるんじゃないかって思ったんです」

経営者である父親の影響もありいつかは起業することを思い描いていたという。ちょうどその頃、社内の20代限定の次世代リーダー育成制度「CA36」に抜擢される。

「既存事業を伸ばすのではなく、新しいサービスに挑戦したかったんです。それで“YMCAあした会議”という、若手がサイバーエージェントの“あした”を作る新規事業案や課題解決案などを提案する場で、マッチングサービスの事業案を社長としてやりたいと提案をしてなんとか決議してもらいました。藤田(晋)社長は本当にやれる?ってだいぶ心配してくれましたけど(笑)」

昨年11月に会社設立、約1年で社員の数は2人から7人まで増えた。そしてアプリがリリースされてまだ数カ月だが、会員数は日々数千人の単位で増えているという。

「既存のサービスと差異化する最大の特徴は“女性ファースト”であることです。私とデザイナーとプランナーの3人で、女性が安心して使えるサービスというものを徹底的に追求しています。従来のアプリは男性からのアクションをきっかけに始まるものが主流ですが、『Torte(トルテ)』では男性からのアクションはなく、初めて交わすメッセージは女性から送る仕組みになっています。気になる異性のプロフィールに「いいね」とオファーをし、相手から「ありがとう」のコミュニケーションでマッチングが成立されます。24時間以内に女性からメッセージが送られない場合、マッチングは解消。あくまで主導権は女性にあります。

サクラを使っているような出会い系だとメール1通に対して都度課金にしているケースがありますが、マッチングサービスの場合はゆっくり2人の関係を育んでほしいので月額課金が一般的です」

そして、入社以来、1台のThinkPadを使い続けている。

「ダントツで丈夫だなって思っていて、これまで1度も壊れたことがありません。かつ軽いんですね。ミーティング中もずっとパソコンを開いたままでいるのが基本で、メモなども全部この中にあるので本当に四六時中、持ってますね」

無骨に思える黒いボディもかえって洒落ていると話す。

「周りの人が使っているものより、全然かっこいいと思ってました。黒をベースに赤のワンポイントの組み合わせってまるでルブタン(クリスチャン ルブタン=フランスの靴のブランド)みたいじゃないですか」

最後に50代以上でもマッチングアプリユーザーはいるのかと尋ねてみると、飯島は満面の笑みでこう答えた。

「結構いらっしゃいますよ。たくさん働かれてきた世代なので結婚してない方が意外と多いなと。年の差婚も増えてきましたし、チャンスはあると思いますけどね」

独身の貴方、諦めることなかれ。(敬称略)


飯島氏とThinkPadの出合いは、学生時代にさかのぼる。「私、大学のときにとても憧れていた男性の先輩がいて、その人が使ってたのがThinkPadでした。学生時代に既に起業していて、電車の中でもいつもカタカタやってて、かっこいいなってずっと思ってました」。現在彼女が使っているのは、インテル® Core™ i5 プロセッサー搭載X240。「実際に効率的で使いやすいし、本当に仕事ができる人が使うパソコンというイメージはその頃から変わりませんね」

(文:藤野 太一/写真:栗原 克己)

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