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特集

ThinkStation完全検証

大手CADベンダーのダッソー・システムズでは、同社の代表的なソリューションである「CATIA」のハンズオンセミナーおよびカフェ形式のデザイナー向けセミナー「Designer's Cafe」を開催している。これらのセミナーで、ハンズオン用マシンとして活躍しているのが、レノボのThinkPad W520/W540である。また、同社ではThinkStation Eシリーズも代々、CATIAデモ用として活用している。
そこで、同社のテクニカル・スペシャリストに、ThinkPad W520/W540および、ThinkStation Eシリーズの魅力についてお聞きした。

ThinkPad W520は2年間セミナーやイベントで使い続けても全くトラブルなし

ダッソー・システムズは、3次元CADやシミュレーション、エンジニアリングなどPLMソリューションの大手ベンダーだが、その中でも中核となるアプリケーションが3次元CADソフト「CATIA」だ。
CATIAは、自動車業界を始めとして、航空、産業機械、電気・電子、一般消費財などの幅広い業界で活用されている。また、強力なスケッチ機能やレンダリング機能を持ち、単なる3次元CADにとどまらず、デジタルものづくりを強力に支援するソリューションである。

ダッソー・システムズでは、3次元CADの導入を検討している方をターゲットにしたハンズオンセミナーとふらっと気軽に立ち寄れるカフェ形式のデザイナー向けセミナー「Designer's Cafe」を随時開催している。そうしたセミナーで、昨年末までの2年間、ハンズオン用マシンとして活躍してきたのが、レノボ・ジャパンのワークステーション「ThinkPad W520」である。
ハンズオンセミナーやDesigner's Cafeでは、CATIAのスケッチ機能「ナチュラルスケッチ」の体験用として、ThinkPad W520にワコム製液晶ペンタブレット「Cintiq」シリーズを接続して使っていたが、その動作は非常に安定していたとのことだ。
「Cintiqの22インチモデルと24インチモデルには、それぞれタッチ対応と非対応の製品がありますが、すべて問題なく動作しました。ThinkPad W520は、2年間さまざまなイベントで酷使しましたが、一度もトラブルはありませんでした。パフォーマンスも高く、体験者のコメントも好意的なものばかりでした」(池野上一郎氏)

  • ハンズオンセミナーの会場では、ThinkPad W520にペンタブレット「Cintiq」シリーズを接続している

    ハンズオンセミナーの会場では、ThinkPad W520にペンタブレット「Cintiq」シリーズを接続している

  • ThinkPad W520×Cintiqなら、CATIAのスケッチ機能「ナチュラルスケッチ」も快適だ

    ThinkPad W520×Cintiqなら、CATIAのスケッチ機能「ナチュラルスケッチ」も快適だ

ThinkPad W520には、NVIDIAのQuadro 2000Mが搭載されているため、高いグラフィックス能力を実現しており、レンダリングにも十分な性能を誇る。セミナーの体験者も、一見、普通のノートPCのように見えるThinkPad W520で、軽快にCATIAが動作することに、驚いた人が多かったとのことだ。

池野上一郎氏 ダッソー・システムズ株式会社 テクニカル・スペシャリスト CATIA事業部営業技術部

池野上一郎氏
ダッソー・システムズ株式会社 テクニカル・スペシャリスト
CATIA事業部営業技術部

デスクトップPCに比べて、省スペース性が高く、持ち運びやすいことにも助けられたという。
「Designer's Cafeは、本当のカフェをお借りして開催したこともありますので、カフェの狭いスペースでデスクトップPCを何台も並べてやるというのは不可能ですが、コンパクトで高性能なThinkPad W520は非常にありがたかったです」(池野上一郎氏)
ダッソー・システムズは、昨年末に、セミナーで使われるハンズオン用マシンをThinkPad W520からThinkPad W540にリプレイスしたが、池野上氏はThinkPad W540での進化点についても非常に満足している。
「プロセッサの世代が新しくなり、GPUもNVIDAのQuadro K2100Mを搭載できますので、基本性能が向上し、より快適な操作体験が得られますし、新たにテンキーが付いたのも嬉しいですね。3次元CADで設計を行う際には、数値入力も頻繁に行いますので」
また、騒音についても、ThinkPad W520/W540は非常に静かであり、高く評価しているとのことだ。

電源を切らずに使い続けても安定していたThinkStation E30/E31/E32

シリーズ最新のThinkStation E32 CATIAの連続稼動にも優れたパフォーマンスを発揮する

シリーズ最新のThinkStation E32
CATIAの連続稼動にも優れたパフォーマンスを発揮する

また、ダッソー・システムズでは、CATIAデモ用としてThinkStation Eシリーズを2011年から使い続けている。同社が最初に導入したのはThinkStation E30であるが、ThinkStation E31を経て、現在は最新のThinkStation E32を利用している。
担当者の立野哲州氏は、ThinkStation Eシリーズの安定性に絶大な信頼を置いている。
「最新のCATIA V6では、動作にサーバーが必要で、データなどはそこに格納される仕組みになっています。そこで、ThinkStaion E32は現在、我々の部門のデモ用サーバーとして、毎日ずっと一回も電源を切らずに稼働させています。ThinkStation E30やThinkStation E31もそうでしたが、連続稼働させても動作が不安定になるようなことは一切ありませんでした。これには本当に感心しました」(立野哲州氏)
客先などでも、VPN経由でThinkStatoin E32にアクセスして、デモを行えるようになっている。さらに、ThinkStation E32には、CATIAのクライアントもインストールされており、サーバー兼クライアントとして動いている画面を、Windowsリモートデスクトップを使って、ThinkPad Xシリーズなどの小さなノートPCで見せるといった、高度な使い方をすることもあるという。

立野哲州氏 ダッソー・システムズ株式会社 テクニカル・スペシャリスト CATIA事業部営業技術部

立野哲州氏
ダッソー・システムズ株式会社 テクニカル・スペシャリスト
CATIA事業部営業技術部

ダッソー・システムズが導入しているThinkStation E32には、NVIDIAの最新GPU「Quadro K2000」が搭載されているため、レンダリングも非常に高速である。また、静音性が高いことも、ThinkStation E32の魅力だという。
「他社のマシンと比べても、ThinkStation E32は、一番静かですね。常に静かで、確実に動作するというのは、サーバーやワークステーションにとって最も重要なポイントだと思います」(立野哲州氏)

このように、ThinkPad WシリーズおよびThinkStation Eシリーズは、長年にわたって、CATIAの体験セミナーやデモを支えてきた、陰の立役者といえるだろう。

デジタル・プロダクト・エクスペリエンス

ダッソー・システムズ株式会社

ダッソー・システムズ株式会社

ダッソー・システムズのパイオニア的ブランドCATIAは、プロダクト・デザインとイノベーションのための世界をリードするソリューションです。

URL:http://www.3ds.com/ja
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