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特集

ThinkPad 選ばれる理由

ThinkPadと支援する人生設計

「年齢」「年収」「毎月の貯金額」「保有する金融資産額」「そのうちいくらから始めるか」、この5つの問いに答えるだけで、10年後の資産を予測してくれる。手続きはスマホだけで完了、しかも資産運用を開始するための最低金額は1万円から——。THEO(テオ)は、最近話題のフィンテックを活用した独自のアルゴリズムに基づき、ロボアドバイザーが自分に合ったポートフォリオを作成、お任せで資産を運用するというサービスだ。

2013年に創業した「お金のデザイン」というベンチャー企業がこのサービスを2016年に世に送り出し、今若い世代を中心に注目を浴びている。

同社でCSO(最高戦略責任者)を務めるのが、坂田宏だ。

PROFILE

お金のデザイン CSO
坂田 宏 氏

1986年生まれ。2009年に東京大学教養学部卒業後、新卒でマッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社に入社し、多くの企業変革プロジェクトに携わる。12年にはインドネシアの国連開発計画に従事した後、スタンフォード大学に留学しMBAを取得。その後、シリコンバレーで投資活動に取り組み、15年より現職。

「客観的な目で見れば、今の日本経済はギリギリの状態にあります。年金制度への不安、円の価値もマクロで見れば大きな期待要素もなく、円安が進むリスクがある。これまでは円で資産を持っていても得をする時代でしたが、インフレが起こればいずれそうも言えなくなる。日本にある個人資産1800兆円のうち半分くらいが円預金だと言われますが、このままだとどんどん資産価値を減らしかねないと思っています」

日本の将来に不安を抱く若者は多いと言われるが、THEOの利用顧客数の約1万7000人(2017年9月現在)のうち、約半数が資産運用の初心者で、20〜30代がそのほとんどを占める。40代までを含めれば全体の8割を超えるという。

「よくこんな例え話をするのですが、日本人の多くが資産を円預金だけで持っていることは、1つのバスケットにすべての卵を入れているのと同じです。もし転んだらどうしますかと。世界の投資家の多くは、生活で使う分だけ自国の通貨にしておいて、残りは全部国際的な資産に分散投資しています。THEOであれば知識がなくてもそれと同様のことが可能になるのです」

THEOが投資対象とするのは世界の約6000種類のETF(上場投資信託)のみ。個別株式や未上場の投資信託などは扱わず、ギャンブル的な要素をできるだけ排除する。リターンは、リスクをどの程度織り込んだポートフォリオを選ぶかによって異なるものの、利用顧客数のうち4人に3人が年6%以上という実績を残している(2017年6月時点)。手数料は預入資産に対して年1%だ。

「我々の資産運用は、先進国の株式市場に連動したETFに加えて、新興国の債券や世界のコモディティなどに連動するものをご提案して、世界中の資産を凝縮して持っていただくイメージです。長期で見ると、勝ち続けているファンドマネジャーは本当にごく一握り。ですから市場と連動するものを買って少しずつでも一緒に成長していきましょうというのが僕らの提案なんです」

坂田は新卒で入社したマッキンゼー・アンド・カンパニーでThinkPadに出合った。米スタンフォード大学ビジネススクールへの留学を経てMBAを取得し、その後帰国。設立間もない「お金のデザイン」に転じた。今もThinkPadを使い続けている理由をこう話す。

「機能面で言えばやはりトラックポイントの使いやすさですね。後はブランドストーリーが好きです。もとはアメリカの会社で、でも日本で生まれて、今はまた中国の企業の傘下にある。そんな時代を経ても25年間、一貫して同じものを作り続けているところに国や産業の世界的な流れを感じさせます。いわゆるセクシーなマーケティングはされていないと思いますが、でもその裏側にあるストーリーはとてもパワフルで、何よりのブランド価値だと思いますね」

そして最後に、自らが目指す提供価値についてこんなふうに話した。

「ベンチャーってともすると伸びていたり儲かりそうな領域に群がっているような集団だと思われがちですが、まだ誰も取り組んでいない社会課題や問題を見つけ出し、それを解きたい人たちの集まりだと思うんです。我々は“円で資産を持っていると将来が不安定になる”という問題を解きたい。問題が大きければ大きいほど多くの人にサービスが提供できるし、企業価値も上がる。誰かが決めたものではなく、自分たちで問題を設定できるところが一番面白いわけです。この思考を“シリコンバレー病”というみたいですが、まさにそれですね(笑)」(敬称略)


坂田氏はこれまで4台のThinkPadを使い続けてきた。シリコンバレー留学時にはこんな思い出があるという。「『それぞれが違うことに挑戦するのがいいじゃん』という文化がある一方で、パソコンだけはすごい同調圧力が働いて、みんな同じものを使っているんです。とにかくそれが嫌でした(笑)。何より自分になじんでいる、使いやすいものをそのまま使い続けるという当たり前のことが一番だと思いますね」。現在の愛機はX250(インテル® Core™ i5 プロセッサー搭載)だ。

(文:藤野 太一/写真:栗原 克己)

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